スピーカーの配置④――ドルビーの推奨位置から考える
トップスピーカーの選択②――ECLIPSE TD307MK2A
トップスピーカーの天吊り方法
ECLIPSE TD307MK2Aで音楽を聴く
というわけで、いよいよ取り付けである。
まずはTD307MK2Aのスピーカー端子の保護キャップを外し、バナナプラグを使えるようにする。トップスピーカーへの裸線接続はきつい。
そして天吊り用にスタンドやら何やらを組み換え、落下防止ワイヤーを……
……
…
ま、たまにはこういうこともある。
気を取り直して、コレが例の板。
厚さ18ミリ・45センチ角のパイン集成材。
いわく、5キロ程度の重さを吊ってもまったく問題ない強度だという。
強度最重視で、板の天井への取り付けビスは6本。びくともしない。
梁の位置の関係で板の中央にスピーカーが来ないというのは織り込み済み。それでも狙い通り、(実際にやるかどうかはさておき)かなりの範囲でスピーカーの位置を後から調整できる。
トップスピーカーの角度は床に対して垂直にはせず、映画館における実際のセットアップを考慮し、僅かに(3度くらい)視聴位置に向けた。これがどう影響するかは未知数。
残る3つも取り付けて……
ついに念願のトップスピーカー4本を用いた6.1.4chのシステムが完成した。
可能な限り理想を追求した会心の出来だと思う。
木目が加わることで、白黒だった天井がかなり賑やかになった。
結線は距離が距離なのでケーブルモールでも使って仕上げるか、それともプロジェクターのケーブルみたくテキトーに吊って済ませるか。
いずれにせよ、残すはAVアンプのみ。
ちなみに取り付けはわたしんちを建てた工務店にお願いしたのだが、担当の大工さん(かつてスクリーン&プロジェクターの設置もやってくれた)もホームシアターが趣味ということで、あだのこだのとオーディオ談義を交えた実に楽しい施工となった。
それにしても、トップスピーカーの天吊りにおける「梁を跨いだ板を天井に貼ってそこに取り付ける」という方法は我ながらいいアイデアだったと思う。実際の施工を通じて、大工さんの側からもいろいろとお墨付きが得られたし。
今後誰かがオブジェクトオーディオというホームシアターの深淵に足を踏み入れようとする際、こんな方法もあるということで何かしら参考になれば嬉しい。