「ゲームの音」は再生環境でどこまで変わる? 三つの環境で聴くPS5×『モンスターハンターワールド:アイスボーン』

 空気録音によって(たとえごくわずかでも)オーディオにおける音の違いを届けられるなら、「ゲームの音」の違いも届けられるのではないか……?

 というわけでやってみた。

 三種類の環境、計六種類のシステムによる再生である。
 ゲーム機には先日手に入れたばかりのPS5、ゲームタイトルには『モンスターハンターワールド:アイスボーン』、導きの地でジンオウガと遭遇するカットシーンを用いた。

リビングルーム編

■リビング想定環境①

 テレビのスピーカーで再生





【再生システム】
・テレビ
 Panasonic VIERA TH-43HX750(テレビ内蔵スピーカー)

■リビング想定環境②

 エントリークラスのスピーカーでステレオ2ch再生
 (しっかりとしたスピーカーでゲームの音を鳴らすと……?)





【再生システム】
・AVアンプ
 YAMAHA RX-V4A
・スピーカー
 Paradigm MONITOR SE ATOM

■リビング想定環境③

 ミドルクラスのスピーカーでステレオ2ch再生
 (スピーカーを大幅にグレードアップ)





【再生システム】
・AVアンプ
 YAMAHA RX-V4A
・スピーカー
 B&W 706S2(シングルワイヤ接続)

デスクトップ編

■デスクトップ環境①

 モニターのスピーカーで再生





【再生システム】
・モニター
 LG 32UK550-B(モニター内蔵スピーカー)

■デスクトップ環境②

 デスクトップ・シアターで再生/4.0ch
 (半径1メートルのスペースでも完璧なサラウンドは構築可能だ!)





【再生システム】
・AVアンプ
 Marantz NR1608
・スピーカー
 Paradigm MONITOR SE ATOM(フロント)
 Monitor Audio MASS(サラウンド)

 この時点で、「テレビやモニターからそのまま音を出す」場合と、「オーディオ/シアターシステムから音を出す」場合の音の違い、すなわち「ゲーム体験の違い」は十二分にわかってもらえると思う。

 とにかく、テレビやモニターをそのまま使ったのでは決して聴こえてこない、体験できない世界がある

 こだわるだけの価値はある

 そして、こだわりすぎるとこうなる。

魔境

■管理人のメインシステムで再生/6.1.4ch





【再生システム】
・AVプリアンプ
 YAMAHA CX-A5200
・パワーアンプ
 SIMAUDIO MOON 860A v2(フロントに使用)
 YAMAHA MX-A5200(フロント以外の全チャンネルに使用)
・スピーカー
 Dynaudio Sapphire(フロント)
 Paradigm Persona B(サラウンド)
 Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
 ECLIPSE TD307MK2A(トップフロント・トップリア)
 ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)

 ゲームは音楽・映像と同様に、オーディオ/ホームシアターにとって素晴らしいコンテンツであり、再生環境の充実が楽しさに与える恩恵は計り知れない。

 オーディオビジュアルの話になると、得てして金額の話に収斂してしまう風潮があるのだが、そういうことではなく、「こだわるだけの価値が間違いなくある」ということを私は伝えたい。

 門戸はいつでも開かれている。

【コラム】ゲームの音はここが凄い!