そもそもBubbleUPnP Serverって何だ、使うにはどうすりゃいいんだ、使うと何がどうなるんだ、という話は下の記事を参照。
BubbleUPnP Serverを使ってプレーヤーをOpenHomeに対応させる
今回は「ネットワークオーディオのサーバー・プレーヤーにもなる再生ソフト」としてfoobar2000を取り上げ、BubbleUPnP Serverを組み合わせる。
また、前回の記事ではスルーしたTIDALについても検証する。BubbleUPnP Serverを使うことで、本来なら非対応のプレーヤーでもTIDALを利用できるようになるのだから大したものだ。うまくいけば、「うちのプレーヤーはいつまで待ってもTIDALに対応しねえ!」と嘆く必要はなくなる。
サーバーとしてならともかく、プレーヤーとして使うのはちょっと……なfoobar2000がBubbleUPnP Serverと組み合わせるとどうなるのか、見物である。
それではさっそく、foobar2000にBubbleUPnP Serverのタレをかける。
TIDALのクオリティはFLACに。
でもって、SC-LX85では入れられなかったギャップレス再生のチェックも入れることができた。
LUMIN Appでfoobar2000をプレーヤーに選択する。LUMIN Appを使えること、それ自体がOpenHome対応の証拠。LUMIN AppそのものはOpenHome完全準拠というわけではないが。
この状態で、純粋にプレーヤーとしての機能を見る。
その結果がコレ。
操作へのレスポンス:良好
シーク:○
スキップ:○
ギャップレス再生:○
音源のスペック表示:○
オンデバイス・プレイリスト:○
パーフェクト達成。
素の状態で感じられた得も言われぬ不安定感は見事に払拭され、LUMIN Appでキビキビ動く素敵なプレーヤーとなった。やはり元がいいからだろう。
TIDALについても、プレーヤーにfoobar2000を選んだ状態でTIDALのアカウントを入力すれば安定して利用できた。特に気にすることはない。
今回はLUMIN Appを使ったが、BubbleUPnPでも同様。
内部がどのような仕組みで動いているかはさておき、BubbleUPnP Serverと組み合わせることで、foobar2000はOpenHomeとTIDALに両対応したプレーヤーと化す。もちろん、PCにUSB DACを繋いでいるならそちらから音が出るし、ASIOもWASAPIも使える。
インストールしたPCをネットワークオーディオプレーヤーと化す、というだけならJPLAYStreamerのようだが、サーバー機能も持っているぶん、foobar2000を使う方が手っ取り早いとも言える。
foobar2000でネットワークオーディオを実践するなら、素直にMonkeyMoteやFoobarConと組み合わせてもいい。
「foobar2000とBubbleUPnP Serverの組み合わせ」に優位性があるとすれば、それは「OpenHome対応の優れたコントロールアプリを色々と使える」ことと、「foobar2000でTIDALが使える」ことの二点。
とにかく、選択肢が増えることに意味があるのである。