『コントロール』こそがネットワークオーディオの本質である。
ネットワークオーディオにおいて、ネットワークという要素は空間に制約されないコントロールを実現するためにある。この時、大切なのは体験であって、音質ではない。
サーバーやプレーヤー(PCを含む)の設置場所という制約から解放された状態で、自身のライブラリを縦横無尽に駆け巡り、聴きたい曲を自由自在に聴く。
視聴位置の椅子に身を預けたまま、あるいはその辺に寝っ転がりながら、音楽再生のあらゆる操作を手元の端末から行う。「ネットワークを用いて再生機器からコントロールを独立させる」というスタイル。
これこそ、音質云々やデータ転送の仕組み云々を越えた、他の方式とは決定的に異なる、ネットワークオーディオをネットワークオーディオたらしめるものだ。(略)
居ながらにしてすべてを見、すべてを操ることで得られる、音楽再生における筆舌に尽くしがたい快適さ。
これこそ、私が多くの人に味わってほしいと願ってやまない、ネットワークオーディオがもたらす福音である。
私がiPadを使う理由は、初代を導入した時から変わることなく、上記の「ネットワークオーディオの本懐を実現するため」が大半を占めている。
なればこそ、可搬性が損なわれないぎりぎりのサイズまで大型の端末を求めることは、むしろ必然でもあった。
先代を買わなかったのはホラ、Air2からまだ時間が経ってなかったから……
というわけでこんにちは、iPad Pro(2017) 12.9インチ。
A4サイズの『菅江真澄と歩く 二百年後の勝地臨毫 出羽国雄勝郡』と並べてなお際立つ、このサイズ感……!
アルバムアートを表示すると、もはや「たとえディスクを再生に使わなくなっても、CDはしっかりとiPadの中で生き続けているではないか!」という実感すら越え、レコードの領域に片足突っ込んでいるようにも思える、このサイズ感……!!!
居ながらにしてすべてを見、すべてを操ることで得られる、音楽再生における筆舌に尽くしがたい快適さ。
LINN Kazoo(12.9インチに対応)
一応Kinsky
そして……
Roon Remote(12.9インチに対応)
アプリが12.9インチに対してただ拡大表示されるのか、何かしらの変化があるのかについては今後記事にする予定。
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