ラックに収まるもあっという間に脱出した、設置に敏感すぎることに(主に私の中で)定評のあるSOULNOTE A-2。
前回の記事を見て「ん?」と思った人がいるかもしれない。
浮いている。
前の前の時点で使っていた、SOULNOTE製品の純正ボード「SSB-1」はどこに行ってしまったのか。
……
…
以前から、「SSB-1のスパイク受けを使うより、ボードに直接スパイクを刺した方がいい」という話を小耳にはさんではいた。実際、SOULNOTEの試聴室を訪ねた時も、ラックの棚板にスパイクを直接ぶっ刺していた。
とはいえ、A-2を導入してSOULNOTEユーザーとなり、SSB-1を導入してからも、SSB-1に直接スパイクをぶっ刺す勇気は私にはなかった。
しかし、どこまでもストレスフリーな設置環境を要求した挙句、二度に渡ってラックの中から劇的な脱出を果たしたA-2を前にして、こうなったらとことん付き合ってやろうと思ったのである。
というわけで、「刺して」「浮かせる」ことにした。
この「浮かせる」という話はSOULNOTEの加藤氏から聞いた。
ちなみにSSB-1も中央部がくり抜かれ、少なからず「浮く」イメージを持っている。
用意したのはSSB-1でも使われている樺(バーチ)の集成材。
設置の安定性も考慮して、とりあえずサイズは10cm×10cm×4cmとした。
これに……ぶっ刺す!
SSB-1&スパイク受けと比べると、ずっと「浮く」イメージが強まる。
仮設置のも含めて穴を見るとヒエッとなるが、今さら気にしてはいけない。
ちなみに、A-2は構造上トランスの直下にあるスパイクに重量が集中している関係で、後ろのスパイクよりも明らかに深く刺さることになる。つまり厳密な水平ではなくなるのだが、とりあえずこの状態で問題はないそうだ。
結果、A-2はさらに自由に、躍動する音を聴かせるようになった。
このアンプはいったいどこまで鋭敏なのか。
A-2は空中浮遊がオススメ!
空中浮遊をオススメされるアンプとはいったい……うごごご!
→SOULNOTE A-2 × サンシャインの純マグネシウムスパイク受け「S1」
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