明らかにおかしい。
どう考えたっておかしい。
UDP-205を導入してもやっぱりおかしかったので書く。
現時点でレビューを書いているディズニー/マーベル(つまりMCU)作品のUHD BDは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』と『スパイダーマン:ホームカミング』の2本だけだが、この2本の時点で画質も音質もまったく期待外れだった。
たしかに、昔っからMCU作品のBDはDC作品に比べて音がしょぼかったし、『アイアンマン』や『エイジ・オブ・ウルトロン』という絶望的な前例もある。
それでもUHD BDには期待していたのだが、『マイティー・ソー バトルロイヤル』でとうとう底が抜けた。
画質もUHD BDとしては低レベルだが、とにかく音がしょぼい。
しょぼいを通り越して、AVアンプの音量を普段から10dBも上げてようやくまともな音量が得られるレベル。
しかし音量を上げたところで、ダイナミックレンジがなさすぎて戦闘の苛烈さも音楽の昂揚感も何もあったものではない。
Dolby Atmos収録ということで間違いなくサラウンド感はあるものの、あらゆる音にまったく力が感じられず、ホームシアターの黄昏が訪れる。
そして『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。
スター・ウォーズ。
あの『スター・ウォーズ』シリーズである。
もちろん、今までのディズニーのUHD BDのしょぼいイメージを払拭するようなクオリティを期待した。
そりゃもう期待した。
期待したのに……
お前も……10dB上げないと駄目なのか……
……
…
ちなみに、『最後のジェダイ』では画質にもまるで納得できず、やはりDolby Visionでなければ駄目なのかとの疑いを抱き、画と音の評価が揃わない以上DMP-UB90では【UHD BDレビュー】を書くことがためらわれた。
OPPO UDP-205を導入して、Dolby Visionに対応した今、もう遠慮する必要はない。
よもや、スター・ウォーズの最新作に、こんな点数を付けることになるとは……
そして先日手に入れた『ブラックパンサー』。
……
…
マーベルはさておき、ディズニーのBDは画も音もあんなに素晴らしかったのに、なぜこんなことになってしまったのか。
映像ストリーミングサービスに画質で猛追を受ける現状で、「音」は現時点でUHD BDが持ち得る数少ない強みだというのに、はっきり言って、ディズニー/マーベルのUHD BDには裏切られ続けている。
私はファンアイテムとしてUHD BDを買っているのではない。
画質と音質を求めて買っているのである。
次の『インフィニティ・ウォー』でも期待を裏切られるようなら、もう発売と同時にディズニー/マーベルのUHD BDを買うことは当面ないかもしれない。
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drawn Jul 10,
hopefully the audio mix is better than disney's previous marvel releases.
私もそう願っている。
良ければ良いと言う。
【UHD BDレビュー】第58回『アベンジャーズ』
【UHD BDレビュー】第59回『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
【UHD BDレビュー】第60回『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
ちなみに、マーベルはマーベルでも、ディズニーが絡まない――MCUの枠外の作品では、一律音がしょぼくなるというようなことはない。
ソニーのスパイダーマンとか20世紀FOXのX-MENとか。
最高の「音」を楽しめるアメコミ映画のBD/UHD BD10選