前回の続き。
音楽の海の中でもひときわ巨大な広さと深さを有する「クラシック洋」に漕ぎ出す。
アーティストハイライト・アルバムハイライト・サブジャンル。
どや顔の主はEric Serraだった。
間口が広すぎて逆に困ってしまうので、とりあえずアーティストを全員表示してみる。
ベートーベンもモーツァルトもいない。
Roonにおける「Artist」とは作曲者以外の指揮者や演奏者を広く指すようだ。
作曲者は「Composer」として専用のメニューが用意されている。
バッハの絵に惹かれたので彼を選択する。
バッハのバイオグラフィ。生没年込み。
なおバッハに限らず、「作曲者」と「演奏者」の二つの側面を持つアーティストはそれぞれで画面を切り替えられる。
「Works」。つまりバッハの作品。
「My Library」……私のライブラリに統合されているのは24曲、TIDALには891曲。
というわけで、私でも知っている「G線上のアリア」……で有名な「管弦楽組曲第3番」を、バッハ作品目録の番号から抽出した。
TIDALには407個の演奏が存在するようだ。
「管弦楽組曲第3番」の個別画面。曲の解説も読める。
ここから、一つ一つの演奏を選んで聴いていける。
なお、TIDALの音源はRoonのライブラリに追加・統合することで「My Library」の中に表示されるようになる。
次に検索を試す。
フルトヴェングラーの綴りって何だっけ……あ、ご丁寧にどうも。
フルトヴェングラーのアーティスト画面。
彼に関する膨大な情報と関係性の渦。
Roonの音楽の海はクラシックの領域においても恐るべき規模と密度で姿を現す。
ただ、ここまでくるとあまりにも情報が多すぎて、「聴きたい曲にさっさと辿り着く」という点で煩雑になっている感が否めない。
という場合は、検索するのが手っ取り早い。
他のソフト・システムと異なり、かなりいい加減な検索でもいい。
綴りさえ合っていれば大抵なんとかなる。
ところで、ストラヴィンスキーの「火の鳥」は他にどんな演奏があるのかな?
……
…
クラシックの大洋の航海は続く。
「すべての音楽情報からすべての音楽情報へ」。
どんな聴き方をするかはユーザー次第。そして、ユーザーがどんな聴き方を望んでも、それに応えられるだけのアクセス性と検索性をRoonは有している。
きっと私なんぞには思いも付かない数多の聴き方があるはずだ。
クラシックを深く愛好すればするほど、クラシックを聴くうえでもRoonの音楽の海を有効に活用できるだろう。
是非とも試してみてもらいたい。
Music isn’t files and streams. It’s the work of passionate people who compose, collaborate, and perform live. Stop looking at lists and start experiencing a multi-dimensional world of music.
聴くだけではない音楽の楽しみ。
Roonはいいぞ。
音楽が好きなら、好きな音楽をいい音で聴くためにオーディオをやっているのなら。