4年以上前のノートPCでRoon Remoteは快適に使えるか?
前回の続き。
Roon Remoteだけでなく、やっぱり完全なRoonもきちんと検証すべきだろうと。
ノートPCの具体的なスペックや、Roon Remoteとして使うとどうなのかは前回の記事を参照。
それでは、ここでめげずに「Unauthorize」を選択。
すると現状の母艦PCの認証が解かれ、別のPCを母艦として使えるようになる。
そしてノートPCを母艦PCに。
本体だけでは容量が足りないので、音源のストレージにUSB3.0で接続したLUMIN L1を使った。L1の中身はSSDで、Inspiron 13zの内蔵SSDと同等以上の速度は出ている……はず。
音源のインポートが行われ、特に問題なく完了。
いつもの画面。
Roon Remoteとして使う際よりももう一段滑らかさに欠け(要するにフレームレートが低い)、アルバムアートの表示もわずかに遅れる印象だが、スクロールの速度自体に差はない。
ガタガタというわけではなく、特に不満は感じない。
TIDALの表示も何ら問題なし。
やはりデスクトップPCに比べてスクロールの滑らかさに差はあるが、諸々のデータをネットから持ってきている関係上、ローカルの音源よりもその差は小さい。
再生を行う。
ノートPCの本体スピーカーで44.1kHz/16bit、繋いだiFI nano iDSDでDSD128、ネットワーク上のLUMIN A1にAirPlayで44.1kHz/16bit、Nexus9のRoon RemoteでTIDAL、これらを同時に再生する。
ここまでやっても、レスポンスの低下や不安定感はなし。
結論。
推奨環境を満たさない4年以上前のノートPCでも、じゅうぶんRoonは使える。
ちなみに、Roon的にはアルバムが3000~5000枚で「中規模なライブラリ」と見なされ、推奨環境は概ねこの辺を意図しているようだ。
そして4Kモニターを使いつつアルバム2万枚のライブラリともなれば、そりゃ強力なi7に加えて大量のRAM、SSD、さらにディスクリートのグラボがいるよね、とのこと。
とりあえず、アルバムが1000枚そこそこの規模のライブラリであれば、あまりPCのスペックを気にする必要はなさそうだ。
ノートPCでの検証を終えてデスクトップPCを認証し直し、さーてまたライブラリのインポートか……と思っていたら、即座に環境が復元された。
ライブラリの状態は言うに及ばず、出力先の設定、再生中だった曲の再生位置に到るまでそっくりそのまま。認証解除前の状態を完璧に保存していたのだなあと感心しきり。
このユーザビリティとホスピタリティ。
うーむ、流石。