Mp3tag。
言わずと知れた、歴史あるタグ編集ソフトである。
私も4年前にLINN DSを導入したタイミングでMp3tagを試してみたのだが、使用感が肌に合わず常用には至らなかった。MediaMonkey+dBpowerampの組み合わせに安住の地を見つけて以来、まったく顧みていなかった。別に困ることはなかったし。
流れが変わったのはごく最近のこと。
DSDに対応したLUMIN A1を導入したことで、否が応でもDSDに意識を向けざるを得なくなった。私が聴くジャンルの音源はDSD配信などとは無縁のため、個人的には相変わらずDSDなどどうでもいいと言えばどうでもいいのだが、例によって知っておくに越したことはない。
ところが困ったことに、私が常用しているMediaMonkeyとdBpoweramp Tag Editorは、ともにDSDに対応していない。DSDのファイルを開くことすら叶わない。
【dBpoweramp Tag EditorもDSDのタグ編集に対応したよ!】
幸いにして常用しているサーバーソフトはDSDの配信に対応しているため、DSDのタグ編集だけをどうにかすればよかった。
そこでまず試してみたのがTag&Renameというソフト。話に聞いていた通り、DSFファイルのタグ編集が可能ということを確認した。
しかし、使用感は煩雑でイマイチ。はっきり言ってめんどくさい。
そんな時、「Mp3tagもバージョンアップでDSFファイルのタグ編集に対応した」との情報を頂いたので、いっちょ4年ぶりに試してみようと思った次第である。
それにしても、随分右クリックからのメニューが賑やかになったな。
最初に、もしかしたらDigiFi vol.14についてきたDFFファイルもタグ編集できないだろうかと思って試してみたのだが、やはり対応していないようだ。(ちなみに前述のTag&RenameもDSFにしか対応していない)
JRiver Media CenterならDSFもDFFも垣根なく扱えるのだが、JRiverのタグ編集機能は煩雑すぎてまったく使う気がしない。そして、Mp3tagが対応するDSFに変換するためにはまた別のソフトが必要になる。KORGのAudioGateとか。ほんとにDSDはめんどくさいな!
というわけで、相変わらずアニソンオーディオについてきたDSD音源をコピーして流用する。
タグを編集して「保存」
アルバムタイトルを変えて、ついでにアルバムアートも拾ってきた高解像度のものに差し替えてみた。
DSFをタグ編集するにあたって、特に気にしなければいけないことはないようだ。
PCMと同じように編集して、同じように保存するだけ。
では、早速LUMIN Appから見てみよう。
なお、サーバーソフトはTwonkyMedia 7.2.7を使用している。
問題なくタグを編集できているようだ。
日本語化されているということもあり、タグ編集ソフトとしてはTag&Renameよりも使いやすいという印象を受ける。
Mp3tagとTag&Rename。
DSD対応(DSFファイルのみだが)のタグ編集ソフトが二つもあれば、とりあえずは困らないだろう。
使用感はさておきJRiverやfoobar2000でもDSDのタグは編集できることだし、今後もソフト側の対応は広がっていくはずだ。