LUMIN A1を導入するまで、私はずっとMAJIK DS-Iを使っていた。
となれば当然、使用するアプリはDS専用のChorusDSである。
ChorusDS、そしてiPad版のChorusDS HDは極めて優秀なコントロールアプリなのだが、一点、アルバムアートの拡大表示の際に問題があった。
アルバムアートを自動的に正方形にリサイズしてしまうのである。つまり、タグとして埋め込む画像をあらかじめ正方形にしておかないと、縦横の比率が崩れてしまう。実はSongBook Liteも同じ仕様だったりする。
詳しくはこの記事を読んでほしいが、たとえばこんな具合にマチルダさんが太ってしまう羽目になる。
LUMIN A1の導入に伴い、ChorusDSから乗り換えたLUMIN Appにはこのような仕様はない。
埋め込むアルバムアートが正方形でなくても、縦横比を保ったまま表示される。
こんな具合に。
iPadを縦にすると、縦方向の表示領域いっぱいに表示される。
縦長だったり横長だったりするアルバムアートが、画面に収まる最大サイズで表示されるのはなかなかに見応えがある。
なにせ今までは、ChorusDSに最適化するために黒枠を足して正方形にしてやる必要があったのだから。
ただ、ここまでならKinskyも同等の表示性能を有している。
LUMIN AppのKinskyに対する優位性は別にある。
たとえば、こんなアルバムがある。
サガシリーズのバトルアレンジアルバム。
小林女史による一続きのアルバムアートが素晴らしく、区切るのが忍びなかったため、このように横長の画像となっている。
Kinskyなら、このように表示されておしまいである。別にそれで不満はない。
しかし、LUMIN Appなら……
LUMIN Appは、アルバムアートを全画面に表示した際、さらに拡大が可能。
この場合、私は3579×1536の解像度でアルバムアートを埋め込んでいるので、拡大して七英雄や四魔貴族の決め顔を存分に堪能することができる。
もはや誰が得するのかわからない謎機能ではあるが、狂気に近いレベルでアルバムアートにこだわっている人間からすれば、素敵な機能であることは間違いない。
しかも、LUMIN Appの素晴らしい基本性能のおかげで表示のもたつきもほとんどない。
「最も美しいアルバムアートを表示するコントロールアプリ」の座は、どうやらKinskyからLUMIN Appに移ることになりそうだ。