「プレオープン」とか曖昧な言葉を使ってるけど本当に始まるのか? と思っていたら、あまり間を置かずQobuzの日本語サイトがオープンし、料金も発表された。
海外に対して日本のプランがどうなるか、というのはQobuzの日本上陸における懸念事項のひとつだったが、先行する海外と同じくストリーミングオンリーの「Studio」プランと、音源購入時に割引が付与される「Sublime」プランの2本立てとなるようだ。
アメリカだと「Studio」が10.83ドル/月、「Sublime」が14.99ドル/月(いずれも年間契約時の相当額)なので、昨今の為替事情を踏まえると、正直これは破格と言える。TIDALは「HiFi」プランは10.99ドル/月だがこのプランでは44.1kHz/16bitまで、Amazon Musicはもっと安いがオーディオ製品との連携がごく一部を除いてさっぱり、ということもあり、日本のオーディオファンとして素直に喜ばしい料金設定となっている。
また、Qobuzが今までのリリースで「日本ならではの」的な文言を多用してきたため、「もしかしたら日本独自の全く不要な仕様が付け加えられ、その結果としてオーディオ製品との連携が日本版Qobuzだけ出来なくなるのではないか」という恐ろしい疑念を拭い去れずにいたわけだが、日本語サイトでも連携するオーディオ製品/ブランドが一覧で紹介されているのを見る限り、どうやらその心配もなさそうだ。むしろ、ここまでやっておいていざ始まったら「出来ませんでした」なんて展開になろうものなら、それこそオーディオ史に残る大事件である。
ただし現状では、
こんな具合で、招待されたテスターでなければアカウント登録もできないという状況。
とはいえ諸々の状況が整いつつあるのは事実なので、今はただ、Qobuzが12月に本当にスタートすることを願うばかりである。
【2023/12/18追記】