コントロールアプリ上で美しいアルバムアートを表示するためには三つの条件がある。
1、大前提として、音源に高品質な画像が埋め込まれていること。タグ超大事。
2、コントロールアプリの表示能力が優れていること。変なリサイズとかすんな。
3、サーバーソフトが余計なことをせず音源に埋め込んだ通りの画像を配信すること。
この三つを理解し、この三つがクリアされない限り永遠に無理。
1に関して言えば、フォルダー内に画像を置くことでどうにかなる場合もあるが、悪いことは言わないからとにかくタグ付けしよう。
というわけで、1と2は既に取り上げているので、ようやく3を取り上げる。
下準備。
まずはこんな音源を用意した。
縦長と横長ということで、それぞれ1536×2048と2048×1536の画像を仕込んでいる。
iPadの解像度を最大限活用するとともに、とにかく細かい情報が沢山含まれている画像を選んだつもりである。
あと、念のため確認。
今回のメインは画質なので、各サーバーソフトの検証画像は基本的にリサイズせずにそのまま乗っけてある。
コレが実際に埋め込んだ画像。コレを含め、クリックすればオリジナルのサイズで表示される。記事中のサムネイルだけでは分かり辛いので拡大して確かめてほしい。
検証のためのコントロールアプリは例によってLUMIN Appを使用した。
私の知る限り現状で最強の表示能力を持つアプリであり、「タイル表示のサイズをリニアに拡大縮小できる」「ナビゲーションツリーで楽曲まで下りずとも、アルバムのサムネイルの段階でアルバムアートを拡大表示できる」という機能のため、今回の検証にはうってつけである。
今回検証の対象として選ばれたのはこれらのサーバーソフトである。
とりあえず手持ちのものを片っ端から並べただけだが、まぁ必要十分なラインナップではなかろうか。
せっかくなので検証はDiXiM DMCの表示順で。
アルバムのサムネイル・楽曲ともに問題なし。
ちなみにこれ以降、アルバムのサムネイルで問題のないサーバーソフトは拡大表示を省いている。表示能力に問題はないので、あしからず。
しかし、Twonky Serverといえば、例のアレが気にかかる。
そう、アレである。
……
…
で、でたー! トンキー病だーッ!
トンキー病未だ完治せず。
対症療法は確立しているので、発症しても落ち着いて対処しよう。
※2016/06/25追記※
※追記おわり※
パス。
配信能力が盤石なのは保証するので勘弁してほしい。
音源を入れるのがめんどくさいだけ
ん……?
駄目だこりゃ。
楽曲ではどうだろう。
アルバムのサムネイルに比べれば多少マシになったが、マルチメディア対応を謳うソフトがこれじゃ駄目だろ。
と思ったら、
JRemoteでは問題なかった。
うーむ。
げェーッ。
アルバムのサムネイルは悲惨の一言。
と思いきや、楽曲ではこの通り問題なし。
アルバムのサムネイルは表示の高速化のためにしょぼくして、個々の楽曲についてはアプリ側で拡大することを考えてオリジナルの画像を使う、という作りのようだ。
LUMIN Appの表示性能はAsset UPnPの想定を越えていた。
あー……
アルバムのサムネイル・楽曲ともにこの通り。しょぼい。
しかし先のJRiverのように、例えばMonkeyMoteを使えばもしかしたら。
駄目でした。
一口で「サーバー」と言ったところで、肝心なのは中身のサーバーソフトである。
そしてそのサーバーソフトだって、ナビゲーションツリーやら今回検証した画像配信の仕様やら、考えなければならないことは多い。
「このサーバーは音がいいからおすすめ」なんて言われただけでは危ない。
導入するにしても買い替えるにしても、よく考えよう。