【ネットワークオーディオTips】理想のネットワークオーディオプレーヤーとは?

 理想のネットワークオーディオプレーヤーとは何か。

 ……正直なところ、「音楽を快適に聴く」というネットワークオーディオの本懐を遂げるという意味では、すなわち機能面では、LINN DSで既に理想は叶えられている。

 しかし、それで終わってしまってはあまりにも芸がないので、ここではあえて、今までずっと隅に追いやられてきた「音質」に注目してみようと思う。

 ネットワークオーディオにおいて「コントロール」は再生機器から独立していることは何度も何度も述べた。そのため、プレーヤーにはコントロールに用いるインターフェースを搭載する必要はない。そんなものはあればあるだけ、不必要なノイズをまき散らして音質を劣化させるだけだ。筐体の強度的にも不利だろう。

 というわけで、どうせ操作はコントロールアプリからするし、本体のディスプレイなんて見ないんだから、ディスプレイもボタンも一切取り去ってしまえ! というのが私の意見である。
 この点で、ハードウェアとして理想に近いのは以下の3機種である。

・LINN KLIMAX DS

ネットワークオーディオの始まりにして、ハードウェア的にも、ソフトウェア的にも、製品づくりの哲学的にも、最も理想に近いプレーヤー。
一切無駄のないアルミ削り出し筐体と、「ネットワーク越しにコントロールしろ!」という潔さと覚悟を感じる造形美。
後述する2機種も、結局はKLIMAX DSに追い付け、追い越せと生まれたものであることは想像に難くない。

・SFORZAT DST-01

アルミ削り出しの重厚な筐体、トロイダルトランスを使用した外部アナログ電源、将来を見越したトランスポート仕様など、正攻法で音質を突き詰めた国産機の麒麟児。しかも60万と、決して高くはない。
登場以前から重大な関心をもって注目している機種だが、ソフトウェア面での進化が一向に見られないのが大きなアキレス腱になっている。
微妙な出来の純正アプリを使わなければギャップレス再生できず、On-Device Playlistにも非対応。ユーザビリティ、操作感という点でLINN DSとLUMINに著しく劣っている。
残念ながら、これではいくら音が良くてもネットワークオーディオプレーヤーとしてはお話にならない。

・LUMIN THE AUDIOPHILE NETWORK MUSIC PLAYER

わりと最近になって突如として現れた新星。
KLIMAX DSを意識しまくりの筐体、SFORZATOのような外部電源、圧倒的に素晴らしい出来のコントロールアプリと三拍子揃い、さらに音質を突き詰めた新製品も登場予定
肝心の操作感もLINN DSと遜色なく、ギャップレスやOn-Device Playlistにも問題なく対応する。
KLIMAX DSにとって最強最大のライバルになることは想像に難くない。

 これらの3機種はどれもこれも素晴らしいハードウェアである。
 どれを理想とするかは、選択するユーザー次第。

 ちなみに、私が考える理想のネットワークオーディオプレーヤー/ハードウェアはさらに違う形状をしている。
 誰か作ってくれないだろうか。

 
 
続いた。

【ネットワークオーディオTips】続・理想のネットワークオーディオプレーヤーを考える理想のネットワークオーディオプレーヤーとは?  前回の記事から1年以上が経った。  LUMIN A1を導入したり、OpenH...
 
 

【ファイル再生の基礎知識】まとめ 音源管理からネットワークオーディオの実践まで いわゆるPCオーディオでも、いわゆるネットワークオーディオでも、両者の根幹には共通して、『デジタル・ファイル音源』が存在する。 ...
各種レビュー/インプレッションまとめ Roon関連機器(Roon Server/Roon Readyプレーヤー)は別記事で紹介している。 https://audio-...
【Roon】関連記事まとめ 音楽愛好家のための「総合音楽鑑賞ソフト」、Roon。  「聴くだけにとどまらない多面的な音楽の楽しみ」が得られることから、私は単...
【ファイル再生の基礎知識】よくある質問と検索ワードへの回答 随時更新予定。  むしろ質問があったらどしどし言ってくれると嬉しい。     とりあえずいつもの: 【音源管理の精髄】 ...