Roon 1.4でiOS端末をOutputとして使用可能になった

Roon 1.4 Is Live! - Roon Labs

New Functionality for Roon 1.4:
iOS Playback
・Radio 2.0, Phase 1
・Redesigned Queue
・New Zone Picker and Volume Controls
・Volume Safety Limits
・Volume Comfort Limits

Bugs Fixes and Performance Improvements
・iPhone X Support
・Multi-part works can be disabled for albums
・Roon Server media crash resolved
・Fixed translation issue on lyrics pop up
・Facebook sharing: Log in flow on mobile fixed
・HQPlayer zones are added from the Setup screen
・HQPlayer stability improvements
・Last.FM10 Scrobbling uses Album Artist
・Queue: Loop and shuffle controls shown when nothing is playing
・Album Details: 3 Dots menu for performances works as expected when adding to playlists
・KEF: Volume no longer displayed as 100 after speaker reboot
・Translations: language picker on mobile
・Tags with unicode no longer truncated when exporting
・Toast message fixed when using shuffle for an album/playlist

 
 色々あるけれど、最大の更新はやはりiOS端末をOutputとして使えるようになった、すなわち「Roonで再生した音楽をiPhone/iPadから出力できるようになった」ことだ。
 まぁ前々からAndroid端末はOutputとして使えていたので、Nexus 9を使えばよかっただけなのだが……

 
 このとおり、Roon 1.3ではiOS端末はRoonのアウトプットにならなかった。一方でAndroid端末のNexus 9は表示されている。

 そしてRoon 1.4では、このとおり。やったぜ。
 ところでDSP-DoradoはいつRoon Readyになるというのか。

 DSD256だって(音はともかく)すいすい再生。

 この瞬間、Roonの力を得てうちのiPadが人類史上最強のエクストリームラジカセに変貌した。いまさらながら、iPad Pro 12.9インチのスピーカーって結構いい音出すのな。
 ただし、これはandroid端末でも同じだが、iOS端末がOutputとして機能するのは「Roon Remoteアプリをアクティブにしている時に限られる」ので、その辺の運用には注意を要する。

 
 
 ここからは、「祝・iOS端末がRoonのOutputとして使えるようになった」以外の大きな変化について触れていく。
 適宜画像を拡大して見てほしい。

 
 
・New Zone Picker and Volume Controls

 1.3

 1.4

 アイコン至上主義めいたものを感じる。

 
 
・New Zone Picker and Volume Controls

 1.3

 1.4

 これまた随分と変えてきたな……
 「Audio Setup」をはじめとする各種設定に直通できた1.3の方が使いやすかった気がしないでもない。

 1.4では「Device Setup」の前に「Zone Settings」が挟まれる格好となっている。
 スピーカーアイコンを押さないと設定が出ないなんて最初はわからんだろ。単なる音量調整だと思ったぞ。

 
 
・Redesigned Queue

 1.3

 1.4

 全体的に表示が大きくなった。
 「Transfer Zone」のウィンドウはでかくわかりやすくなったけどデザインが雑になったような……

 
 あと、RoonのQueue(つまりプレイリスト)は以前の仕様だとリピートを有効にしていない限り、曲が終わると同時にQueueから消えていったのが、1.4からは「Previously Queued Items」という具合で残るようになった。

 再生中の「Backstreets」の上の曲が「Previously Queued Items」。

 これはアルバムをまたいでももちろん継続する。

 「Previously Queued Items」のどこかを選んで「Play From Here」を選択すれば、そこから再度再生を開始できる。
 結局のところ今までのRoonは「過去を振り返るよりも新しい音楽を聴け!」という発想からQueueを消していったのだと思うが、これでプレイリストに関しては他のソフト/アプリに近い挙動も可能となった。

 
 「Previously Queued Items」は「Radio」でもおおいに活きる。

 ライブラリの中から近い曲を探し出して再生を続ける「Radio」機能で再生していた曲は、かつてメインメニューの「History」から確認する必要があったのが、

 「Previously Queued Items」のおかげで、履歴がQueueに残ってとても素敵。

 これで「音楽の海」を巡るのがもっと快適になる。

 ついでに、「Radio」の「そうそうこういうのだよこういうの」感も上がっている気がする。
 Radio任せのかけっぱなしが実に心地よい!

 
 Queueのクリアは二段階。

 「次以降の曲」をクリアする「Clear Upcoming」。

 この時点では再生中の曲と「Previously Queued Items」はQueueに残り、それらも含めて全部クリアの「Clear All」。

 
 
 私が気になったのはこんなところ。

 ライブラリ機能だけでなく再生機能が大幅に進化した1.3に比べれば小粒な更新と言えるが、それでも間違いなく使いやすくなっている。こういうのは、「ユーザーの声を吸い上げてアップデートが続く」ということが大事なのだ。

 年始の1.3に年末の1.4、2017年もRoonは進化し続けた。

 2018年のRoonはいかに。
 
 

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