Dolby AtmosやDTS:Xが採用するオブジェクトベース・オーディオは没頭そのものを意味する「イマーシブオーディオ」とも呼ばれ、映像メディア用の音声規格として、行き着くところまで行った感がある。オブジェクトオーディオが実現しようとしている、上方向まで含めた完璧な定位感・移動感・包囲感は、まさにサラウンドジャンキーにとっての夢に他ならない。
ちなみに現在記事のタイトルは「イマーシブシアター」としているが、前は「オブジェクトベース音声規格に対応したホームシアター」的な意味で「オブジェクトベースシアター」としていた。が、長いので変えた。一般的な分かりやすさを重視したと思われる「3Dオーディオ」という呼称もあり、どう表記するか悩むところではある。
このシリーズでは、実際にDolby AtmosやDTS:Xといったオブジェクトベースの音声規格を導入するにあたり、その過程で仕入れた様々な情報や諸々の試行錯誤をまとめていく。
目次
Dolby Atmos/DTS:Xに関する諸々
Dolby Atmosが楽しみで仕方がない
世界初のアトモス収録ソフト「トランスフォーマー ロストエイジ」を“普通に”聴く
嫌な予感
家庭用アトモスを聴く
ようやく映画館でアトモスを聴く
ヘラクレス堕つ
Gravity / ゼロ・グラビティのアトモス盤
Auro-3D……?
7.1.4ch ドルビー Atmos TrueHD……?
DTS:X!!!
5.1ch DolbyTrueHD DolbyATMOS……?
DTS:Xはどうなる?
DTS:X正式発表
Dolby AtmosでもDTS:Xでもどっちでもいいから
オブジェクトベースオーディオとトップスピーカー
Dolby Atmosのソフトを片っ端から聴く
Dolby Surround/ドルビーサラウンドを試す
DTS:Xのソフトを片っ端から聴く
DTS Neural:Xを試す
イマーシブシアターが完成して思うこと
導入と実践
スピーカーの配置
スピーカーの配置②――天井にスピーカーを設置できない場合
トップスピーカーの選択
AVアンプの選択
アトモス時代のAVプリ
スピーカーの配置③――劇場の実際から考える
UHD BDが先か、オブジェクトオーディオが先か
UHD BDプレーヤー Panasonic DMP-UB90を買った
スピーカーの配置④――ドルビーの推奨位置から考える
トップスピーカーの選択②――ECLIPSE TD307MK2A
トップスピーカーの天吊り方法
ECLIPSE TD307MK2Aで音楽を聴く
トップスピーカーの取り付け
AVアンプの選択②――Pioneer SC-LX59
SC-LX59でDolby Atmosを聴く
SC-LX59のDTS:X対応アップデート
【AVアンプ更新】YAMAHA CX-A5200 / MX-A5200