今更感漂う不毛な検証第二弾。
やっぱり情報や検証事例が多いに越したことはあるまい。
完全な続きなのでまずは上の記事を読んでほしい。
さらに続編:WAVにおける日本語のタグの取り扱い
さて、前回WAVでリッピングしたThe HunterとThe Well。
再び音源の情報を示す。
これらをAIFF・ALAC・FLAC・MP3に変換する。
WAVを含め、これだけの種類で検証すれば十分だろう。
出来上がったWAVを含む5種類の音源。
なお、区別のため、dBpoweramp Tag Editorを用いて、WAV以外はアルバムタイトルの末尾にそれぞれのコーデックを付記してある。
ちなみにfolder.jpgの類は入っていない。
また、長い長い間違い探しが始まる。
見ての通り、アルバムアートを含めて問題はない。
WAVから諸々の形式に変換してもタグは保持される。
しかしこの場合、問題なのはタグが付加されていることではなく、タグが機能するか否か、である。
前回パッとしなかったiTunesでAIFFとALAC、MediaMonkeyでFLACとMP3を開いてみる。
WAVでは付加は出来ても機能しなかったタグが、形式を変換した結果、見事に機能するようになっている。
サーバーソフトではどうだろう。
Twonky Server
あれ、バージョン8になってまた仕様変わった??? AIFFはともかくMP3も……
WAVは相変わらずだが。
Asset UPnP
アルバムのサムネイルが荒い理由はこの記事を参照。
Kazoo Server
WAVでは無視を決め込んでいたのに……
最後に、前回最初からFLACでリッピングした音源をあらためて見てみる。
上のWAVから変換した音源を見比べてみてほしい。
で、これをLUMIN L1から見てみると、こうなる。
この間違い探しは難易度が低い。
WAVから別の形式に変換することによって、WAVでは機能しなかったタグが機能するようになった。
これはあくまで「WAVの時点でタグが付加されていたから」であって、形式の変換に伴いひとりでににタグが付加されるなどということはない。
最悪なのは、「リッピングの際にタグをないがしろにすること」である。
この時、WAVとFLACのどちらかを使うかは関係ない。
WAVを使うにしても、リッピングの際にきちんとタグを付加さえしておけば、たまたま使用するソフトでWAVのタグが機能しなかったとしてもいくらでも手が打てる。
一方、FLACを使うにしても、いい加減にリッピングし、タグが滅茶苦茶あるいは付加されていなかった場合、その時点で破綻と徒労だけが前途に横たわる。
最初が肝心である。
数えきれないほど繰り返していることではあるが、結局重要なのは「タグをきちんと管理・編集・整備すること」に他ならない。
WAVから諸々の形式に変換してもタグは保持される。
結局すべてはユーザーひとりひとりのこだわりと心がけ次第。
さらに続編:WAVにおける日本語のタグの取り扱い
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