12月18日にエヴァのハイレゾが出て、かつ色んな意味で期待通りだったので予定通り書くとしよう。
ハイレゾ音源。
PCオーディオやネットワークオーディオをするうえで、大きな魅力として訴求されている要素だ。
96kHz/24bit、192kHz/24bit、果てはDSD……
CDの44.1kHz/16bitと比較するとき、数値上のスペックの優位性は厳然として揺るがない。そこに疑問を挟む余地はない。
では、CDからリッピングした音源といわゆるハイレゾ音源では、何か根本的な違いはあるのか?
そんなものはない。
リッピング音源だろうが、ハイレゾ音源だろうが、結局はデータファイルとしての『音源』である。
そしてまったく同じように、内在する『タグ』に支配されている。
ゆえに、「ハイレゾ音源を手に入れた、やったぜ」では終わらない。
終わってはいけない。
CDのリッピングは機械任せにしてはいけないということは既に書いた。
ハイレゾ音源も、「手に入れただけ」ではいけない。
ハイレゾ音源だろうが何だろうが、入手した音源を自分のライブラリの一員として迎え入れるためには、しかるべき編集が必要なのである。
以下、実例。
12月18日にエヴァのハイレゾ・アルバムが3枚発売された。
テレビシリーズのサントラが3枚である。
で、買ったわけなのだが、以下にダウンロードしたままの素の状態を示す。
確かに192kHz/24bitのファイルである。素晴らしい。
しかし問題はそこではない。
例としてもう1枚画像を貼る。
①「ジャンル」が空欄 →この状態をサーバーソフトは「不明」として処理する
②「アーティスト」&「アルバムアーティスト」の整合性が取れていない
→ナビゲーションツリー上でアルバムが断片化される可能性がある
(そもそもアーティスト名がエヴァンゲリオン・オリジナルサウンドトラックって何なの)
③アルバムアートの解像度が低い(個人的な趣味)
このままの状態で音源をライブラリにぶち込むことは、私にとってはありえない。
もし、そんなことをしてしまえば、どうなるかは火を見るよりも明らかだ。
恐ろしいことになる。
ちなみに今回取り上げたエヴァはまだいい例だったりする。
以下の画像は、何とは言わないが色々な雑誌に付属してきた「ハイレゾ音源」に、何ら手を加えずライブラリにぶち込んだ結果である。
あぁ恐ろしい。
というわけで、編集するのである。
いつもやっていることだ。
別にハイレゾ音源だからどうしたこうしたという話ではない。
そして、こうなる。
CDのリッピング音源だろうが、ハイレゾ音源だろうが、音源であることに変わりはない。
自分自身のライブラリを理想的な状態に保つためには、等しく、正しく、管理しなければならない。
再生する環境やシステムは千差万別でも、再生する音源そのものは同じものだ。
1億円かけたオーディオルームで聴こうが、ノートPCに100円イヤホンで聴こうが、音源それ自体は同じものだ。
だからこそ、こだわる。
決しておろそかにしてはいけない。