ソフトのバージョンアップに伴い、2013/12/09初出の記事を刷新。
MinimServer。
Asset UPnPに輪をかけてマイナーなサーバーソフト。
実はLINNの公式HPにサーバーソフトとして掲載順トップで紹介されていたり、LUMINが公式に推奨していたりする。最近ではJPLAYStreamerがMinimServerとの組み合わせを公式で紹介している。
ところで読み方は「ミニム・サーバー」なのか、それとも「ミニ・エム・サーバー」なのか、どっちだろう。ミニムサーバーだと思うけどな。
【基本情報】
・作っているところ
Simon Nash氏
・対応OSと機器(大量にあるのでHPよりコピペ)
Windows x86 x64
Mac OS X
Linux x86 x64
Linux ARM soft float / hard float
Linux PowerPC
QNAP x86
QNAP ARM soft float / hard float
Synology x86
Synology ARMv5 / ARMv7
Synology PowerPC
ASUSTOR x86 x64
ReadyNAS x86
ReadyNAS ARM
・価格
無料(寄付大歓迎)
・検証時のバージョン
0.8.3
【機能】
・対応フォーマット
DSDはもちろん、PCM系でも必要と思われるものには一通り対応している。
タグの取り扱いも問題なし。
・画像配信能力
この記事を参照。
サムネイル・曲単位ともに完璧。
・「同一アルバム・複数ディスク」音源への対応
トラックナンバーをディスクをまたいで数える仕様になっている。
(ディスク1:1~12、ディスク2:1~13の場合、1~25という風にまとまる)
・各種設定とカスタマイズ性
設定できることはAsset UPnP並に多そうだが、いかんせん設定画面があまりにもそっけないため、理解して使いこなすまでが大変。
【初期状態のナビゲーションツリー】
タグが反映される部分は「 」にしている。
(一部、選曲に無関係な項目は省いている)
MinimServer
→○○ albums (○○はサーバー内の総アルバム数)
→すべての「アルバム」
→選択した「アルバム」内のすべての「タイトル」
→○○ items (○○はサーバー内の総タイトル数)
→すべての「タイトル」
→Artist
→すべての「アルバムアーティスト」
→○○ albums ※以下、すべて選択したアルバムアーティストについて
→○○ items
→Date
→Composer
→Date
→すべての「年月日」 (例:2004-5-19)
→○○ albums ※以下、すべて選択した年月日について
→○○ items
→Artist
→Genre
→All Artists
→Composer
→Genre
→すべての「ジャンル」
→○○ albums ※以下、すべて選択したジャンルについて
→○○ items
→Artist
→Date
→All Artists
→Composer
→All Artists
→すべての「アーティスト」
→○○ albums ※以下、すべて選択したアーティストについて
→○○ items
→Date
→Composer
→Composer
→すべての「作曲者」
→○○ albums(以下、すべて選択した作曲者について)
→○○ items
→Date
→Composer
→Orchestra
→すべての「オーケストラ」
→○○ albums(以下、すべて選択したオーケストラについて)
→○○ items
→Artist
→Date
→Genre
→All Artists
→Composer
→[folder view] (いわゆるフォルダで見ていく方法)
※例えば選択した「作曲者」のアルバムが1枚しかない場合、次の階層ではすぐにアルバムが表示される。
【所感】
HPを見れば、作者の音源管理に関する深い知識と、シンプルさと同時に広範なカスタマイズ性を実現しているサーバーソフトであることがわかる。
その一方で、設定画面から何から、基本的に親切さのかけらもなく、「わかる人が使えばいい」という意識を感じる。ナビゲーションツリーも、初期状態ではあまり使いやすいとは思えない。
「できること」ではAsset UPnPに及ばず、「わかりやすさ」ではTwonky Serverに及ばないため、立ち位置としては正直微妙。
しかし、あのLINNやLUMINが推奨する以上、純粋なサーバーとしての完成度の高さは折り紙付きと言える。また、無料かつ非常に広い環境で使えることの意味も大きい。
「何かサーバーソフトないかな」と思い立った時、試してみるだけの価値はある。
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