遅れに遅れているコントロールアプリの検証2014だが、個別の検証に入る前にちょっと整理しておきたい。
ついでに共通理解にもなれば。
さて、「ネットワークオーディオのコントロールアプリ」と一言で言っても、知ってのとおり多くのアプリがあり、インターフェースも個々に異なる。
しかし、インターフェースやデザインが異なったところで、基本的な機能を突き詰めていけば、実質的には以下の四つの要素から構成されていると言える。
①再生操作
現在再生している音源の情報を表示し、再生・停止・シークなどの各種操作を行う。
②プレイリスト
ライブラリから好き勝手に登録されたプレイリストを管理する。
曲順を編集したり、個別にプレイリストから曲を削除したり、全曲クリアしたりする。
③ブラウズ
サーバー内のライブラリを閲覧し、再生する音源を選び、プレイリストに登録する。
④機器の選択
プレーヤー(DLNAで言うところのDMR)とサーバー(DLNAで言うところのDMS)に何を使うかを選択する。
この四つをもって、コントロールアプリの基本要素と考えたい。
あくまで基本であるので、プラスアルファの機能は当然あり得る。専用アプリになればなおのこと。
とにかく、この四つの要素が揃っていれば、
使う機器を選ぶ
↓
ライブラリの中から聴きたい音源を選んで好き勝手にプレイリストに登録する
↓
再生する
↓
曲の途中で気が変わってプレイリストの三曲先の曲を再生する
↓
電話が鳴ったので一時停止する
というように、ネットワークオーディオにおける音楽再生は滞りなく行える。
逆に、上記の要素が一つでも欠けていれば、そのアプリは何かがおかしいと思ったほうがいい。
言葉だけで説明してもアレなので、アプリの実画面を見てもらおうと思う。
どのアプリで例示するか迷ったが、そのものずばりの単純明快さから、PlugPlayerのiPhone版を用いる。
iPad版も基本的に同様である。
ここでも単純明快さからPlugPlayerで例示する。
なお、PlugPlayerを横画面で使った場合、画面の広さを活かして再生操作画面が常に表示される。
この辺を理解しておけば、アプリの機能を考える上でひとつの指針が出来ると思う。
そしてこの四つの基本要素は、そのまま今回の検証の評価項目としても用いる。
すなわち、それぞれの要素をどれだけ洗練してユーザーに提示できるか、である。