変わりません。
完
こんな具合に終わってしまっても個人的にはまったく構わないのだが、さすがにこれでは無責任すぎるか。
というわけで、LUMIN A1を導入したタイミングでもあるし、あらためて「WAV対FLAC」という極めて不毛な検証を行ってみた。
なお、言うまでもないことだが、これは私の環境における私の結論、私の意見であって、それをあらゆるケースに当てはめようといった意図があるわけではない。
検証/比較に用いたのは以下の3曲。
Helge Lien Trio / Natsukashiiより、表題曲の「Natsukashii」
Linn RecordsからFLACでダウンロードしたハイレゾ音源(192kHz/24bit)で、私の手持ちのすべての音源の中で最上級のS/Nを誇る、とにかく静かな静かな曲。
完全な無音の中から極めて繊細に浮かび上がるピアノ、ベース、ドラムが織り成す幽冥さ、そして“懐かしさ”が肝。絶対に雑味が混入してはいけない類の曲。
比較はFLACからdBpoweramp Music Converterを用いてWAVに192kHz/24bitのまま変換したものを使用。
Annika / Me & Myselfより、表題曲の「Me & Myself」
女性ボーカル代表として。聖剣伝説LOMの「Song Of Mana」を歌っているAnnika嬢のアルバム。実はオーディオ的にも優秀録音盤。とはいえ音質云々を抜きにしてすンばらしいアルバムなのでみんな買おう。特に表題曲の「Me & Myself」は鳥肌ものの素晴らしさ。
比較はCDからFLAC Lossless Uncompressedでリッピングした音源をdBpoweramp Music Converterを用いてWAVに変換したものを使用。
Luther Vandross / Never Too Muchより「She's a Super Lady」
男性ボーカル代表として。イントロから疾走する猛烈にかっこいいベース、ビシバシと刻むリズムセクションに魂溢れる声が炸裂する。聴きどころ満載の超優秀録音盤。
比較はCDからFLAC Lossless Uncompressedでリッピングした音源をdBpoweramp Music Converterを用いてWAVに変換したものを使用。
再生環境は以下のとおり。
LUMIN A1
BENCHMARK DAC2 HGC(プリとして)
Nmode X-PW10
Dynaudio Sapphire
各音源の詳細は以下のとおり。
dBpoweramp Music Converterを使った変換のため、WAVになってもタグが残っていることにも注目。
FLAC Lossless Uncompressedだと、むしろWAVより容量がでかくなっているのがわかる。
LUMIN A1で再生中の図。
WAVに変換した音源はアーティストもアルバムタイトルも「不明」になってしまっている。
上記画像を見る限り間違いなくタグは入っているはずなのだが、TwonkyMedia7.2.7はWAVのタグを認識しなくなったのか? バージョン6.○○では認識していたような……
これだからWAVは困る。
そして、肝心の音質差について。
まったく違いが判らない。
こんな検証までして、WAVとFLACの音質差があるなら聴き取ってやろうという姿勢をとること自体が馬鹿馬鹿しく思えてくる。
よって、WAVとFLACの音質差は、「気にするだけ時間の無駄」というのが私の結論である。
WAVとFLACの音質差が分からないのは、もしかしたら私の耳がいかれているか、あるいはシステムのレベルが著しく低いからなのかもしれないが、それならそれで一向に構わない。気にしたい人は気にすればいいし、「WAVとFLACの音質差を聴き取れる耳の良さ」や「WAVとFLACの音質差を描き分けられる自分のシステム」を誇りたいのなら存分に誇ればいいと思う。
この記事でも書いているが、私にとって、大切なのは
タグを用いた音源の管理運用>>>越えられない壁>>>WAVとFLACの存在するかどうかも怪しい音質差
である。
この姿勢は変わらない。