Roon 1.6でデザインが変わったりQobuzに対応したり
いよいよQobuzがアメリカでローンチ
Qobuzでハイレゾ音源を買う
とりあえず、Qobuzの純正デスクトップアプリの画面はこんな感じになっている。
TIDALが黒で攻めるのに対し、Qobuzのデザインは白を基調としている。
まぁ、私はRoonと組み合わせることしか考えていないので純正アプリを使うことは基本的にない。
頑張ってQobuzのアカウントを作成したら、例によって「Settings」→「Services」からQobuzにログインしよう。この辺はTIDALと変わらない。
Qobuzにログインすると、Roonの事実上のトップ画面である「Overview」にQobuzのスペースが用意される。しかもTIDALよりも上に。
この画面を見てわかる通り、Qobuzでハイレゾ版が用意されている音源はローカルの音源と同様にスペックが表示される。
TIDAL Masters/MQAの音源はただ「MQA」と表示されるのみ。
また左上のメニューにも「Qobuz」が用意され、そこからQobuz専用画面になる。
Roon 1.6ではTIDALとQobuzを同時に利用でき、その場合でも両サービスの音源はRoonのライブラリにきちんと統合可能である。さすが。
「LCD Soundsystem / american dream」というアルバムがある。私はTIDALにあるこのアルバムをRoonのライブラリに追加している。
で、「他にも音源あるぞ!」という場合は「Versions」でそれがわかる。
さて、「CD以上のスペックの音源」をストリーミングするうえで、TIDALはTIDAL MastersというブランドでMQAを、QobuzはそのままFLACを使用している。
そして上の画像でもわかるように、TIDALとQobuzでは同じ音源であっても、用意されているスペックが異なる場合はざらにある。
これはTIDALとQobuzのスタンスの差が如実に出ているケース。TIDAL MastersのMQAは352.8kHz/24bitまでいけるが、Qobuzが用意しているハイレゾ版は192kHz/24bitまで。
TIDALとQobuzで、「CD以上のスペックの音源が多く用意されているのはどちらか」というのは私としても気になるところだが、現時点での感想は「どっちもどっち」ということに尽きる。
ただ、純粋に音源のラインナップの豊富さに関しては、TIDALに分があると感じる。
両者ともにメジャータイトルをほとんど網羅していることは当然として、さらにTIDALはRWBYのサントラとか、「こんなのまであるの!?」と思える音源に出会うことがある。残念ながらQobuzにRWBYのサントラはない。
あと、TIDALとQobuzでRoonの操作感に違いはほとんどない。
唯一、TIDALに比べてQobuzは曲が再生されるまでの時間や再生操作に対する反応がわずかに遅いと感じられるが、この辺はRoon側の最適化が進めばどうにでもなるだろう。
こんな感じで、Qobuzから流れてくるハイレゾ音源も問題なく再生できる。
総じて、Roon 1.6でQobuzはまったく問題なく使えている。
ローカルの音源もTIDALの音源もQobuzの音源も統合して音楽の海に迎え入れるRoonの懐の広さは相変わらず素晴らしい。
私が今までTIDALを使ってきた理由の99%は「Roonと連携できる」からで、今までQobuzを使ってこなかった理由の99%は「Roonと連携できない」からだった。
そして、Roon 1.6によってQobuzもまたRoonと連携できるようになった今、「TIDALでなければならない理由」はもはやない。
TIDALか、Qobuzか。
それを判断するために、もうひとつ避けて通れないテーマが存在する。
→【決戦】TIDAL Masters/MQA vs Qobuz/ハイレゾFLAC