iFi audioのエントリー「ZEN」シリーズから廉価なネットワークトランスポートが登場する。
日本での発売は技適の関係で秋ごろ、予価は税込6万円弱とのこと。
→税込49,500円での発売となった。
ZEN Streamが対応する機能は以下のとおり。
・DLNA/OpenHome
・Roon Ready
・Spotify Connect
・TIDAL Connect
・HQ Player NAA
・AirPlay
・Chromecast ※今後アップデートで対応
このようにネットワークオーディオを実践するうえで必要とされる機能は網羅されており、さらにPCM32bit/384kHz・DSD256再生に対応とのことで、機能/スペック面での不安要素はない。
ネットワーク接続は有線&無線両対応、デジタル出力もUSBと同軸デジタルを搭載し、安価ながら接続性もじゅうぶんに担保されている。また廉価とはいえ、USB出力にiFi audio独自の「Active Noise Cancellation II」を搭載するなど、同社製品で培われてきた技術が投入されている。
ちなみに、カジュアルにネットワークオーディオを楽しもうと思った時の有力な選択肢としてBluesoundの「Node 2i」があるが、ZEN Streamはより本格的なオーディオを志向する製品であり、DACの搭載の有無も含めてBluesoundとは方向性がいささか異なる。
かつてSONOREの「Sonicorbiter SE」やAuralicの「Aries Mini」といった「小さくて廉価でそれでいて機能もスペックもばっちり」といった製品が存在し、そういった製品が日本に入ってくることを期待したが、残念ながら叶わなかった(そして両製品はともに終了となり、特にAURALiCはより高価格帯に移行してしまった)。ZEN Streamの登場はまさにその夢が叶った形だ。さすがは「安くて旨くてかゆいところに手が届く」iFi audioといったところである。
現在、日本の「ネットワークオーディオのエントリー」においてはSoundgenicが大活躍しているわけだが、Soundgenicでは満たせない機能/需要もある。そうした部分を補完するという意味でも、ZEN Streamにはおおいに期待である。