【BDレビュー】第361回『Genius Party』『Genius Party BEYOND』 北米盤





画質:9
音質:15
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch 48kHz/16bit
 

○画質
 そもそも作品によって画作りがまったく異なるので、一概に言うには難しい部分もあるのだが、総じて高水準にまとまっているとは言える。『Genius Party』収録の「上海大龍」のように現代的なキレキレの画作りの作品から、『Genius Party BEYOND』収録の「GALA」のようにほんわかした画作りの作品に到るまで、創作意欲の炸裂した面白映像のディテールは充実しており、圧縮による害悪を感じるところはない。
 バンディングは絶対量としては少ないものの、時折かなり気になる出方をする。

○見どころ
 全部
 

○音質
 これまた各作品で個性豊かな音が楽しめる。
 全体的な特徴として特筆できるのは、異様なまでの音楽へのこだわり。これは『Genius Party』のオープニングアニメーションの時点で顕著なのだが、まず音楽のサラウンドミックスのレベルの高さが尋常ではない。純粋な音の質、オーディオ的な意味でのクオリティも猛烈に高く、セリフや効果音を介在させずとも映像の盛り上げ効果は凄まじいものがある。
 音楽により盛り上がりという点で最たる作品が「GALA」。伊福部昭の「ピアノと管絃楽のためのリトミカ・オスティナータ」が映像全編と完璧にシンクロしており、さながら『ファンタジア』のような趣となっている。「音楽とアニメーションの融合によってどれだけ見る者の心を動かすか」という点で、ひとつの究極を味わえる。

○聴きどころ
 オープニングアニメーション「Genius Party」
 「GALA」
 「次元爆弾」
 

○総評
 GALAを見ると感極まって結構泣く。
 絶対的に買いの一本。
 
 

○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DP-UB9000

・映像
LG OLED55B6P

・音響(センターレス6.1.4ch)
YAMAHA CX-A5200(AVプリ)
SOULNOTE A-2(フロント)
YAMAHA MX-A5200(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)
 
 

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