【BDレビュー】第359回『プロメア』





画質:9
音質:10
(評価の詳細についてはこの記事を参照)

映像:AVC
音声:DTS-HD Master Audio 5.1ch 48kHz/24bit
 

○画質
 意図的にテクスチャのディテールを省いたミニマル志向の画。よって、パッと見の「絵」としての情報量はそれほど多くはないのだが、そのぶん「動き」の情報量が凄まじく、それに伴う圧縮の弊害も感じられない。
 解像感はキレキレで、上述の志向もあいまって終始パキパキな画を見せる。
 3DCGも多用されるが、ジャギーが意識されることはあまりない。バンディングは極小だがあるにはある。
 必ずしも完ぺきとは言えないにしても、高画質と言うには十二分。

○見どころ
 グレンラガンっぽいと思ったらグレンラガンだった
 

○音質
 サラウンド感は最高。ぐりぐり動き回るカメラワークに応じて、音もぐりぐりと動き回る。
 音数はめっちゃ多く、全方位から音を浴びている感覚を強烈に味わえる。しかし、意外とひとつひとつの効果音は鋭さや刺激を抑えられていて、全体として十分な迫力がありつつも耳にキツくなりすぎない、うまい具合のバランスに仕上げられている。もっとも、私としてはもっと激烈にして恐ろしいレベルの音響体験がしたかったので、少々不完全燃焼感はあった。まぁこの辺は好き好きか。
 本作はサラウンドの構築も含めて相当効果音にこだわっているのだが、実は音響の主役を担っているのは音楽だったりする。全チャンネルを使ってそりゃもう力いっぱい、元気いっぱいに鳴る。そんななかでも、効果音とのバランスはしっかりしていて、互いに埋もれないというのはお見事。
 音量を上げれば上げるほど楽しめるタイプの素晴らしい音である。

○聴きどころ
 出てこい、クレイ・フォーサイト!
 

○総評
 買って損なし。
 ファンは是非サラウンドでの再生にチャレンジしてほしい。
 
 

○再生環境(詳細はコチラ

・ソース
Panasonic DP-UB9000

・映像
LG OLED55B6P

・音響(センターレス6.1.4ch)
YAMAHA CX-A5200(AVプリ)
SOULNOTE A-2(フロント)
YAMAHA MX-A5200(フロント以外の全チャンネル)
Dynaudio Sapphire(フロント)
Dynaudio Audience122(サラウンド)
Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
ECLIPSE TD316SWMK2(サブウーファー)
 
 

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