e-onkyo music事業の譲渡(株式譲渡)に関するお知らせ
2021年8月31日 Xandrie Japan株式会社設立、株式譲渡完了
2021年9月1日 Xandrie Japan社によるe-onkyo music運営開始
2021年9月28日 譲渡に関する決済完了
とあるので、現在のe-onkyoは既にオンキヨーの手から離れて運営されているようだ。
e-onkyoが今までどおり滞りなく運営されていくなら、運営会社が代わることそれ自体は特に気にする必要はないと思うが、譲渡先が「Qobuz」を運営する会社ということはおおいに気になる。
つまり、Xandrie社がe-onkyoを手掛けるのは、もしかしたらQobuzが日本でもサービスを開始する布石なのではないか? と期待してしまうのである。本気でやってほしい。
ただ、Qobuzはサブスク型音楽ストリーミングサービスでありつつe-onkyoと同様に音源の販売も行っているため、はたしてe-onkyoとQobuz(における音源の販売)を同時に日本で展開することなんてあり得るのか? とも思う。おま国とかおま値とか大変なことになりそうだし。
Apple MusicとかAmazon MusicとかSpotifyとか、大手のサービスがロスレスストリーミングを始めたことで、一般の音楽リスナーの手元に届けられる音源のクオリティはストリーミング時代になって以来最高の、夢のような状態にある。
一方で、Apple MusicにせよAmazon Musicにせよ、ガチのオーディオ機器とは連携が進んでおらず(Amazon Music × BluOSとか例外もあるけど)、TIDALとQobuzがとうの昔に実現している状況には程遠い。Roonをはじめとする再生ソフトとの連携も然り。
Apple MusicやAmazon Music HDがロスレス/ハイレゾストリーミングを始めた時点で、「音源のクオリティ」という点における差別化要素はなくなっている。それでもAppleやAmazonが趣味性の高い(そして彼らにとっては取るに足らないであろう)オーディオの世界に歩み寄る様子がまったく見えない以上、「ガチのオーディオ機器/ソフトと連携できること」それ自体が、TIDALやQobuzの強みとして重要度を増していくだろう。むしろ、Apple MusicやAmazon Musicがガチのオーディオ機器/ソフトと完璧に連携できるようになれば、その時はTIDALやQobuzの立つ瀬がなくなってしまう。
というわけで、もはやe-onkyoと無関係の話になっていてアレだが、日本でQobuzのサービスが開始されることを心から願っている。
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