こないだの東京インターナショナルオーディオショウにあわせて。
2010年のハイエンドショウの時からDST-01に注目していた者として、ネットワークオーディオに大いなる可能性を見出した者として、いつかは訪れてみたかったのである。
というわけでSFORZATOに行ってきました。
SFORZATOの開発室兼視聴室はアコースティックラボによる徹底した防音が施されていて、なるほど確かに部屋に入った瞬間外部とは隔絶した静寂が感じられる。
でもってこのラックの凄まじさ。
ネットワークオーディオの理想郷そのものである。
正面。
ヒャアすげえ。
私の地元ではおそらく未来永劫目にする機会がないであろうQUALIA製品。
眼福である。
DELA N1Z
SFORZATO DSP-01
INDIGO Line Amplifier
DOGMA 600 MonoBlock Power Amplifier
B&W 802D3。
このとんでもないシステムから出てくる音は、オーディオ機器としていろんな一線を越えまくった先にある、いかにもハイエンドなとんでもない感じも凄みすらもとうに踏み越えた、ただたださらりふわりと心地好く吹き抜けていく音だった。
それでもなお聴いていて楽しいのはSFORZATOらしい瑞々しさが満ちてるおかげか。
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいい。
こんなにいい音で鳴るB&Wはいつぞや某所で聴いたオリジナルノーチラス以来だ。
久方ぶりに目を覚ましたままオーディオの夢を見られた。
この環境で作る新製品はいったいどんな仕上がりになるのだろう。
あとはせっかくなのでDSP-01とRoonで遊んだ。Roon Readyやったぜ。あと、いつの間にかSFORZATOからプレーヤー設定用のiOSアプリが出ていたようだ。
Roon Readyも含め、かつて国産ネットワークオーディオプレーヤーの麒麟児と見なしたブランド/製品が、今なお麒麟児でいてくれることの喜び。
代表の小俣氏とはネットワークオーディオにまつわる悲喜交交やらRoon Readyの実際やら、様々な話をすることができ、実に実り多い時間となった。
SFORZATOは「純粋なネットワークオーディオプレーヤー」を作り続ける、LINNと並んで世界的にも貴重なメーカーである。それでいて、ただ作っているというだけでなく、音質はそりゃもう素晴らしいし、OpenHomeとRoon Readyのおかげで機能面でも隙がない。
製品ジャンルとしては隆盛が続くUSB DACに比べて常にパッとしないネットワークオーディオプレーヤーではあるが、是非これからも国産の麒麟児として在り続けてほしいと願っている。
SFORZATO × Roon Ready + Roon Server