Dynaudio Sapphire 導入10周年

 本日は2022年4月14日。

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Audio Renaissanceのレビュー環境/システムについて 「どのような環境で、どのようにレビューを行ったのか」ということは、オーディオのレビューにおいて極めて重要であり、それを示さない限り、レ...

 
 

 
 
 ん?

 

 
 
 
 そうなのだ。まさにちょうど10年前、Dynaudio Sapphireが我が家にやってきた。

 
 
 夢見ていたスピーカーが手に入った。

 その時点で、私のオーディオの夢は叶ってしまった。

 Dynaudio Audience 122を鳴らしていた環境に放り込むだけで、想像を絶する音が出た。

2012/04/14

 
 
 あとはもう、ある意味ずっとボーナスステージのようなものだ。

2012/12/13
2014/12/29
2015/02/11
2016/03/25
2017/08/07
2018/01/08
2018/04/08
2018/11/25
2019/07/31
2022/02/05

 
 私がネットワークオーディオにオーディオの未来を見出し、あれやこれやとうつつを抜かしていられるのも、時として重箱の隅をほじくっていられるのも、スピーカーという絶対的なクオリティの担保があればこそ。

 近年ではParadigmのPersonaシリーズやDynaudioの新Confidenceシリーズを聴いてスピーカーの進化を目の当たりにし(Persona Bにいたっては導入もした)、いっときはスピーカーとしての性能面でSapphireの限界を感じたりもした。

 しかしそんな感情も、SIMAUDIO MOON 740P / 860A v2の導入により、あらためてSapphireの潜在能力の高さを思い知ったことで彼方へ吹き飛んだ。
 

【レビュー】Dynaudio Sapphire 2007年のTIAS。  その時、奇しくも私は同じくDynaudioのAudience122を見初めばかりだった。そして、B&W...

 次にスピーカーを買うのはいつになるだろう。
 とりあえず、Dynaudioの50周年記念モデルが出るくらいまでは、間違いなく紺碧の福音が続きそうだ。

 
 SapphireはDynaudioの30周年モデル。

 仮に50周年モデルが出るとすれば、2027年。

 紺碧の福音は今なお続いている。
 

Dynaudio Sapphireに今もぞっこん 平成最後の大晦日に、あらためて愛機への想いを綴ろう。 https://audio-renaissance.com/revie...

  しかし、見境なく溢れ出すオーディオマニアとしての雑念も、Sapphireの音を聴けば、雪が融けるように流れ落ちる。
 現在のシステムを作り上げたのは、他ならぬ自分自身の決断と選択なのだ。それを自分が愛さずして誰が愛するというのか。そして製品を迎え入れた瞬間の歓喜と、今この瞬間の音に感動することを忘れない限り、システムをアクセサリーで無闇に飾り立てる必要もない。

 オーディオ/ホームシアターに取り組むなかで「よかった」と思うことは数多くあるが、Sapphireと出会えたことはとびきりの僥倖だった。
 価格の高い安いではない。性能の優劣でもない。心の底から惚れ込める製品に出会い、幸運にも迎え入れ、今でも好きでい続けられることが本当に嬉しいのだ。

 何を見ても、何を聴いても、何を感じても、何を思っても、我が家に戻ればSapphireがある。Sapphireを気持ちよく鳴らしてくれるシステムがある。

 「我が家の音が一番良い」とは口が裂けても言えないが、「我が家の音が一番好き」とは胸を張って言えるのである。

 
 10年の時を経て、過去最高の音でSapphireが鳴っている。