【2023/08/01追記】
ついにTaktinaがリリースされた。
【2023/09/29追記】
SFORZATO製品(ITF-NET AUDIO搭載モデル)がついにAmazon Musicに対応した。
【追記終わり】
いよいよITF-NET AUDIOを採用する製品が各種音楽ストリーミングサービスに対応し、純正コントロールアプリ「Taktina」のリリースによってTIDAL・Qobuz・Amazon Musicが使用可能になる。
日本発のネットワークオーディオのソリューションによって、世界中のオーディオメーカーが今なお四苦八苦しているAmazon Musicとの連携/機能統合が実現する。なんと素晴らしいことか。
当初の予定だった年内リリースは残念ながら延期されてしまったようだが、とにかくもうすぐである。
というわけで現在、私はITF-NET AUDIOを採用するSFORZATO DST-Lepusのユーザーという縁で、DST-Lepusのストリーミングサービス対応のファームウェアとTaktinaの組み合わせを自宅で試用する機会をいただいている。
リリースが延期されたことからもわかるとおり、現時点でファームにせよアプリにせよまだまだ「ブラッシュアップの途上」ではあるものの、それを踏まえたうえで、現状ではどんなものかを紹介していきたい。
目次
SFORZATO DST-Lepus × Taktina × Amazon Music × 192kHz/24bit
TIDALやQobuzはRoonを介して聴けばいいという現実的な解があるなかで、私を含めてオーディオファンが気にするのはやはりAmazon Musicへの対応の実態だろう。
ITF-NET AUDIO採用製品、今回はSFORZATOのDST-Lepusは、192kHz/24bitの音源に到るまで、Amazon Musicの再生にばっちり対応する。
そして、あえて言うほどのことでもないが、当然ながらビットパーフェクトである。
44.1kHz/16bit(CD相当)の音源は44.1kHz/16bitのまま、
48kHz/24bitの音源は48kHz/24bitのまま、
96kHz/24bitの音源は96kHz/24bitのまま、
192kHz/24bitの音源は192kHz/24bitのまま、
ダウンサンプリングといったプロセスを経ずに、ビットパーフェクトで再生される。
現代において今の今までストリーミングサービスに対応してこなかった、ある意味で物凄くストイックな仕様だったSFORZATOのネットワークプレーヤー/トランスポートが、とうとう現代的な機能を手に入れるということも含めて、DST-LepusでAmazon Musicを再生しているというのは、なかなかに感動的な光景である。
現状のTaktina
繰り返しになるが、まだまだ「ブラッシュアップの途上」ということを承知のうえで、あくまで現状の「Taktina」の様子もちらりと見ていく。
「Settings」から入る設定画面で、使用するプレーヤーや、ストリーミングサービスの品質を選択する。
現状ではブラウズ領域の音源のタイル表示に対応せず、リスト表示のみ。
TIDALのトップ。「明らかに最高のサウンド」なんて宣伝文句を書いてる暇があったらとっとと日本でサービスを始めてくれませんかね。
試しにお気に入りのアルバムを表示。
「Sort」から並べ替えも可能。私は「Added」、つまり「追加した順番」にしたい人。
試しにAmazon Music→TIDAL→Amazon Music→TIDAL→Amazon Musicという具合にプレイリストに曲を登録してみたが、再生は特に問題なし。この辺は期待を裏切らない。
というわけで、ローカル音源にもなるはやで対応することを期待したい。
快適な音楽再生にとって極めて重要な操作レスポンスについては……現状ではまだ何も言わないでおく。
【2023/09/29追記】
SFORZATO製品(ITF-NET AUDIO搭載モデル)がついにAmazon Musicに対応したことを記念(?)し、「遅い」ことで有名なAmazon Musicのレスポンス比較を行った。
SFORZATO「DST-Lacerta」も登場間近
SFORZATOからは、同社製品のファームウェアアップデートとTaktinaのリリースに合わせて、エントリークラスのネットワークトランスポート「DST-Lacerta」の登場が予告されている。
DST-Lacertaはストリーミングサービス対応も含めて、入出力を除く純粋なプレーヤーとしての機能はDST-Lepusと同等のものを備えている。こちらも開発中のサンプルを先行して試聴させてもらったが、非常にコンパクトなサイズに見合わず、なかなか立派な再生音を聴くことができた。
DST-Lacertaはある意味で「ITF-NET AUDIOのポテンシャルをそのままパッケージングした」製品と表現できる。価格がどうなるかも含めて、SFORZATOからの正式発表を待ちたい。
【2023/02/15追記】ITF-NET AUDIOのアップデート&Taktinaのリリースについて
という事情だそうなので、もうしばらく待ちましょう。
まとめ
私は言うことは言うので、当然ITF-NET AUDIOとTaktinaを開発するインターフェイス株式会社に対しても、フィードバックとして言うことは言っている。
それだけに、今後Taktinaというアプリがどう仕上がっていくのか、いちユーザーとして実に楽しみである。