Audio Renaissance 2022→2023

 新年あけましておめでとうございます。

 2023年もAudio Renaissanceをよろしくお願いします。

 
 というわけで、遅ればせながら昨年の振り返りと、今年の展望を。

2022年の振り返り

 やはり2022年のハイライトは、6月19日に「Audio Renaissance Online 2022 Summer」を開催したこと。

Audio Renaissance Online 2022 Summer 開催のおしらせ Audio Renaissance Online 2022 Summerは、オーディオファンのためのオンライン・ライブ・イベント...

 第四回に相当するARO2022夏は、従来の「あらかじめ撮影&録音しておいた動画を配信」とは異なり、コルグのLive Extremeによって音質を担保したうえで、初の試みとして「リアルタイム・ライブ配信」という形式で実施した。

 オーディオのオンライン・イベントとして、はたしてライブ配信という形が相応しいものだったのかどうかは今なお考える余地があるものの、少なくともひとつの可能性を示した挑戦としては、間違いなく価値があったと信じている。出展社・関係者の皆様にはあらためて感謝に堪えない。

 ただ、イベントに向けた諸々で思った以上に消耗したのか、イベント前後で体調を盛大に崩して夏はほぼ完全に活動不能に陥り、なんとか復帰して今に到る。

 
 秋以降のトピックとしては、以前からの取り組みをまとめる形でスタートした【本気のデスクトップオーディオ】シリーズの存在が大きい。

【本気のデスクトップオーディオ】シリーズまとめ 「机」を中心とするパーソナルな環境を想定する、時代に即したオーディオのスタイルといえる「デスクトップオーディオ」。  デスクトッ...

 既に&常に全力投球で良くも悪くも大きな変化を望めないメインシステムや、現実的な機器構成・規模感・トータル金額というレギュレーションを設定しているリビングシステムとは異なり、本当の意味で本気で向き合い始めてから間もないデスクトップシステムは、様々な意味で、まだ見ぬオーディオ/シアターの刺激に満ちている。

各システムの変遷

 ここにも一通りのことは書いているが、最終的に2022年でどう変わったのか、システムごとの備忘録も兼ねて。

メインシステム

 いきなり年を跨いでアレだが、2021年末にサブウーファーをECLIPSE TD316SWMK2からDynaudio SUB600に入れ替え。完全にスルーしていたので一応紹介。

 3月、少々思うところがあって紹介はしなかったが、CPUの関係でWindows 11から取り残されることが確定していたオーディオ用PCのcanarino Filsを「Rev.3」仕様にアップグレード。スペックの変化は主に以下の三点。

・CPU:Core i7-6700T → Core i7-12700T
・RAM:16GB DDR4/2133MHz → 32GB DDR4/3200MHz
・ストレージ:SSD 1TB(SATA3) → SSD 2TB(NVMe、起動ディスク兼用)

 
 5月、主にサラウンドスピーカーとしてDynaudio Emit20を導入。「Emit」シリーズはDynaudioのエントリークラスのスピーカーとして、「Audience」シリーズ以来の大傑作だと勝手に思っている。

 メインシステムの変化はこれくらいだが、強いて言えば、総カバ集成材オリジナルスピーカースタンドを作ったことで、ハイエンドクラスのブックシェルフのレビュー環境が一気に改善した。

リビングシステム

 1月、リビングシステムのAVアンプをヤマハのRX-V4AからRX-V6Aに入れ替え。エントリークラスのAVアンプという枠内であっても「出来ること」が違い過ぎるし、もちろん音も違う。

 8月、体調的に割と死んでいた時期にテレビを43インチの液晶「Panasonic TH-43HX750」から55インチの有機EL「LG OLED55C1PJB」に入れ替え、4K/120fpsなど、HDMI2.1関連の諸機能にフル対応できるようにした。

 
 1月、BluesoundのNODE (2021)の完成度の高さに感心して、主にリビングシステム用のエントリークラスのネットワークプレーヤーとして導入。そして年末の12月、リビングシステムが舞台のとある企画に向けてPOWERNODE (2021)も導入。

 扱う製品の価格帯的に、レビューを含めて記事の舞台となることの多いリビングシステムだが、前述したように現実的な機器構成・規模感・トータル金額というレギュレーションを設定しているため、機材の変化は多くない。

デスクトップシステム

 間違いなく最も激しく変化した部分。

 2022年の始めにこうだったのが、

 2022年の終わりにはこうなった。

 Paradigm Persona Bをデスクトップオーディオのリファレンスに迎え、デスク環境そのものをリビングシステムと同じ部屋に引っ越したことで、「デスクトップオーディオは決して専用室オーディオやリビングオーディオに劣るものではなく、それ自体で立派なオーディオのスタイルである。なればこそ、本気でやるなら、やり過ぎはない」という思考を体現する環境が整った。

 Persona Bのセットアップは、音質だけを考えれば机の後方にスピーカースタンドを立てて設置するのが一番なのだが、やっぱりそれでは「デスクトップオーディオらしくない」という感覚がどうしても付き纏う。そこで、最終的にデスク設置、TiGLON MZX-3・D-REN Proとブビンガ無垢材ボードの組み合わせに落ち着いた。

 
 デスクトップオーディオはシステム構築に色々な制約があり、さすがにメインシステムと同等のリソースを費やすわけにもいかないので、機材選びは楽しくもあり、難しくもある。

デスクトップオーディオ用ラックの最下段も、間に合わせのブビンガから、棚板と同じハードメープルに替えた

 とりあえず、9月にアンプをTEAC AP-505の2台構成からNmode X-PM9に緩やかに入れ替え。年末にはMarantz NR1608から同じくマランツのCINEMA 70sに入れ替え。これでHDMI2.1対応もばっちり。デスクトップ環境に導入する以上、「薄型であること」はほとんど絶対条件である。

 あとは、エントリークラスのネットワークプレーヤーとしての立ち位置で導入していたiFi audio ZEN StreamがNODE (2021)の導入でフリーになったので、デスクトップシステムに常設して、PCをオンにせずとも音楽を聴けるようにした。

2023年の展望

★管理人にとって過去最大級の企画進行中

 オープンに出来る時が楽しみです。

 
■第5回Audio Renaissance Onlineの開催

 目下企画中です。ご期待ください。

 
■Audio Renaissance Offlineの実施

 こちらも色々と企画中です。ご期待ください。

 
■リビングシステムを舞台にした新企画

 既に仕込みはばっちり。

 
■グダグダになっている企画の再起動

 頑張ります。

  
●PCモニターの入れ替え

 CINEMA 70sでAVアンプ側の準備が整ったので、こちらも何とかしないと……
 しかし31.5インチを継続するか、43インチにするか、液晶か、有機ELか、悩みは尽きない……

 
●もしかしたら10年以上ぶりにメインシステムの機材配置を大転換するかも

 あくまで可能性のひとつ、ではあるものの……

 
 
 それではあらためて、2023年もAudio Renaissanceをよろしくお願いします。
 
 

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