「どのような環境で、どのようにレビューを行ったのか」ということは、オーディオのレビューにおいて極めて重要であり、それを示さない限り、レビューは説得力を持ち得ない。
Audio Renaissanceでは、可能な限りレビューの説得力を高めるために、またオーディオという趣味に対して誠実であるために、 それぞれコンセプトの異なる四種類のレビュー環境/システムを用意している。
目次
メインシステム
管理人がいちオーディオファンとして追及・構築したシステムであり、趣味の現場。
価格帯を気にすることなくとことんクオリティを追求する製品のレビューや、マニアックな内容の記事は、基本的にこのメインシステムが舞台となる。
使用機材
【オーディオ】ファイル再生/ネットワークオーディオの可能性を追求するシステム
●DELA S100 + iFi audio iPurifier DC2 + iPower2
・10Gtek GT-G0101 × OLIOSPECオリジナル・ヘビーウェイトエンクロージャー
(Wi-FiルーターとS100の間を光アイソレート)
・SONORE opticalModule Deluxe + iFi audio iPurifier DC2 + iPower2
(S100とDST-Lepusの間を光アイソレート)
●canarino fils9(主にRoon Serverとして使用) × canarino DC due デュアル電源
・canarino DC power supply 12V ×2
・JCAT NETカードFEMTO + iFi audio iPower
・JCAT USBカードFEMTO + iFi audio iPower
●fidata HFAS1-XS20(Diretta出力のミュージックサーバーとしても使用)
●SFORZATO DST-Lepus(OpenHome・Direttaの二通りで活用)
●SFORZATO DSC-Dorado(DST-LepusとZERO LINK接続)
●SFORZATO PMC-Pyxis(DSC-Dorado用マスタークロック、底板補強オプション)
●MOON 740P
●MOON 860A v2 + ハードメープル無垢材ボード
●Dynaudio Sapphire + finite elemente CERABASE classic・ブビンガ無垢材ボード
●総カバ集成材オリジナルラック
●SOUND SPHERE TL1350(スピーカーサイド)・PM400(正面天井角)
●Paradigm Persona B(もうひとつのリファレンス/普段はデスクトップシステムで使用)
・SOUND ANCHORS SAS-PERSONA + ハードメープル無垢材ボード
・総カバ集成材オリジナルスピーカースタンド(特に大型のブックシェルフ用)
【シアター】Dolby Atmos/DTS:X対応のイマーシブシアター(6.1.4ch)
●Panasonic DP-UB9000
●各種ゲーム機(PS5・Switch・ゲーミングPC)
●Apple TV 4K(2021)
●YAMAHA CX-A5200
●YAMAHA MX-A5200(フロント以外の全チャンネルに使用)
●Dynaudio Emit20(サラウンド)
・SOUND ANCHORS SAS-PERSONA + ハードメープル無垢材ボード
●Dynaudio Audience52(サラウンドバック)
●ECLIPSE TD307MK2A ×4(トップフロント・トップリア)
●Dynaudio SUB600 + ブビンガ無垢材ボード
●LG OLED65C9PJA
●Victor DLA-X30(テレビとの2Way……なのだがほとんど使っていない)
●KIKUCHI SE-100HDWAC
接続図&配置図
①フロントスピーカー
ユニット間の距離:230cm
視聴位置に対してほぼ正三角形配置
②サラウンドスピーカー
角度:105度
③サラウンドバックスピーカー
角度:155度
④トップスピーカー×4(詳細)
⑤サブウーファー
⑥スクリーン(100インチ)
視聴位置との距離:260cm
⑦テレビ(65インチ)
⑧パワーアンプ
⑨ラック(詳細)
リビングシステム
「これからオーディオを始める人」に対しても説得力を持ち得るように、「これならなんとか」という現実的な機器構成・規模感・トータル金額を追求したシステム。
オーディオのために専用室を用意できる人は少数であり、例えばリビングルームにシステムを構築する場合、部屋そのものは広くてもオーディオのために使えるスペースはかなり制限される。このような現実的事情を踏まえ、ごく一般的な住環境を想定して六畳のスペースの短辺にテレビとスピーカーを置き、ステレオ2chとマルチチャンネル・サラウンドの両方を実践可能としている。4K/120fpsやイマーシブオーディオといった最先端のAVコンテンツにも余裕で対応する。
現代の事情に即したエントリークラスのシステムから、おおむね単体価格で30万円台までの製品/トータルで100万円に収まる範囲のシステムのレビューは基本的にこのリビングシステムで行う。また、オーディオ/ホームシアター全般に関するベーシックな内容の記事の舞台にもなる。
ちなみに、リビングシステムとデスクトップシステムは同じ部屋にある。
使用機材
●Soundgenic HDL-RA2HF
●Bluesound NODE (2021)
●Bluesound POWERNODE (2021)
●Paradigm Monitor SE 3000F(リビングシステム用トールボーイのリファレンス)
●Paradigm Monitor SE Atom(エントリークラスのリファレンス)
●Dynaudio Emit20(リビングシステム全体のリファレンス)
●各種ゲーム機(PS5・Switch・ゲーミングPC)
●Apple TV 4K(2021)
●YAMAHA RX-V6A
●Marantz CINEMA 70s
●Polk Audio MXT90(Dolby Atmos イネーブルドスピーカー)
●SONY SS-CSE(Dolby Atmos イネーブルドスピーカー)
●YAMAHA NS-SW050(一応用意してあるベーシックなサブウーファー)
●LG OLED55C1PJB
配置図
①フロントスピーカー/ブックシェルフ用スタンド + Dolby Atmos イネーブルドスピーカー
②サラウンドスピーカー
③ラック
④テレビ
デスクトップシステム(メイン)
生活空間としての机とPCを中心とするシステム/デスクトップオーディオの実践の場であり、管理人が普段生活と仕事をしている環境。
机を中心とするパーソナルなを環境を想定しながら、2chステレオだけでなくマルチチャンネル・サラウンドも実践可能。デスクトップオーディオにおけるスピーカーは、サイズや使えるスペースに応じて机に置いても机の後ろにスタンドを立ててもいいのだが、現実的には机に置く場合が多いと思われるので、それを基本形としている。
「空間に制約があり、机を中心とする環境でも、もっといい音で楽しみたい」という切実な想いに応えるのがデスクトップオーディオであり、デスクトップシステムである。この環境/システムだからこそ意味を持つ機材やシチュエーションも間違いなく存在する。
元々はエントリークラスを意識して構成していたが、その役割はリビングシステムが担えるのと、日常的に最も長い時間を過ごす環境ということで、メインシステムとはまた違ったこだわりを投入する場とした。すなわち、「本気のデスクトップオーディオ」を追求するシステムである。
使用機材
●普段使いのデスクトップPC
●iFi audio ZEN Stream
●iFi Audio NEO iDSD + iFi audio iPurifier3
●Nmode X-PM9
●Marantz CINEMA 70s
●Paradigm Persona B(リファレンス)
●ADAM AUDIO T7V(アクティブスピーカーのリファレンス)
・ISO Acoustics Aperta Aluminum(卓上用スピーカースタンド)
・創造小屋 卓上用スピーカースタンド(パイン集成材モデル)
・ブビンガ無垢材ボード
・TiGLON MZX-3(デスク設置における本気のセットアップ用)
・総カバ集成材オリジナルスピーカースタンド
※リビングシステム用のブックシェルフスピーカーもテストで使用
●AKG K701
●各種ゲーム機(PS5・Switch・ゲーミングPC)
●Apple TV 4K(2021)
●Paradigm Monitor SE Atom(サラウンド)
●Polk Audio MXT90(Dolby Atmos イネーブルドスピーカー)
●LG 32UK550-B
配置図
●机のサイズは160×80センチ
⑤フロントスピーカー
スタンドを机の後ろに立てたり、Dolby Atmosイネーブルドスピーカーを使ったりも可能
⑥PC用モニター
⑦ラック(サイドテーブルの下にすっぽり)
※サラウンドスピーカーも設置可能
デスクトップシステム(エントリー)
規模感と金額の両面で、デスクトップオーディオの「エントリー」を強く意識したシステム。
メインのデスクトップシステムは、使用機材以前に「机がでかすぎて参考にならない」という声が結構あった。そこで、その後に実施したアンケートの結果を踏まえて、120×60センチという机のサイズがデスクトップオーディオのエントリーを提示するうえでちょうどいいと判断した。
机のサイズ的に「サイドにテーブルを兼ねたラックを置く」という作戦は現実的ではなく、作業スペースをしっかり維持することを考えると、導入可能な製品の幅は著しく狭まる。しかし、そうした制約があっても、的確な製品選定と組み合わせによって、日々の暮らしと再生品質を両立する、満足のいくデスクトップオーディオを実践することは間違いなく可能である。
「現代におけるオーディオのエントリー」はリビングにあるテレビ、もしくはPCデスクが出発点になると考えられ、その意味でこの机とシステムが果たす役割は大きい。
使用機材
●ノートPCとてきとーなモニター
●iFi audio ZEN DAC
●Fostex AP20d
●Polk Audio Signature Elite ES10
●Edifier S880DB
●Amazonで買ったアルミ製スピーカースタンド
システムの(おおまかな)変遷
2023/07/22 リビングシステムの使用機材を色々と整理
2023/07/04 canarino DC power supply 12Vを2台(デュアル電源用)導入
2023/03/06 エントリークラスを想定したデスクトップシステムを新たに用意
2022/12/24 デスクトップシステムのAVアンプとしてMarantz CINEMA 70sを導入
Marantz NR1608から更新
2022/12/15 リビングシステムのアンプとしてBluesound POWERNODE (2021)を導入
2022/11/15 総カバ集成材オリジナルスピーカースタンドを作った
2022/11/01 デスクトップシステムのアンプとしてNmode X-PM9を導入
TEAC AP-505 ×2からゆるやかに更新
2022/08/21 デスクトップシステムのラックをサイドテーブルと融合させる形に刷新
2022/08/20 リビングシステムのテレビとしてLG OLED55C1PJBを導入
Panasonic TH-43HX750から更新
2022/06/06 デスクトップシステムのスピーカー設置のデフォルトをスタンドから机置きに変更
デスクトップオーディオでは現実的に机に置く場合が多いだろう、という判断
2022/05/26 Dynaudio Emit20 導入
メインシステムのサラウンドスピーカーとして使用
Audience52は再びサラウンドバックに使用
Audience122は再び引退
2022/04/14 Dynaudio Sapphire 導入10周年
2022/04/10 デスクトップシステムを引っ越してリビングシステムと同じ部屋に集約
2022/03/15 canarino Filsを「Rev.3」仕様にアップグレード
内部配線リワイヤーオプションも先行して実装
2022/02/18 デスクトップシステムにTEAC AP-505をもう1台導入
スピーカーをバイアンプ/ブリッジモノラルで駆動可能に
2022/02/16 Persona Bをデスクトップシステムのリファレンスに移行
メインシステムのサラウンドはAudience52、
サラウンドバックはAudience122に変更
2022/01/18 iFi audio ZEN DAC 導入
エントリークラス想定セットアップのUSB DACとして使用
2022/01/17 リビングシステムのAVアンプをRX-V4AからRX-V6Aに入れ替え
2022/01/14 Bluesound NODE(2021) 導入
基本的にリビングシステムで使用
2021/12/28 SFORZATO DSC-Dorado 導入
DSP-Doradoからのアップデート
2021/12/14 canarino DC due デュアル電源 導入
EL SOUND アナログ電源12V5Aからの入れ替え
2021/12/10 Dynaudio SUB600 導入
ECLIPSE TD316SWMK2からの入れ替え
2021/10/15 iFi audio ZEN Stream 導入
基本的にリビングシステムで使用
2021/04/18 finite elemente CERABASE classic 導入
2021/03/10 リビングシステムを構築、デスクトップシステムとコンセプト的に分離
2021/03/01 SFORZATO DST-Lepus 導入
2021/01/26 デスクトップシステムにTEAC AP-505を導入
2021/01/15 デスクトップ環境/ゲームシアターにiFi Audio NEO iDSD 導入
iFI-Audio nano iDSD・Topping DX3 Proは引退
2020/12/08 メインシステム後方のレイアウトを変更、機材をカバ集成材ラックに集約
2020/12/01 デスクトップ環境/ゲームシアターのスピーカーを変更
Monitor Audio MASS → Paradigm Monitor SE Atom
2020/11/23 Diretta Aperitivo USB-SFP 導入
canarino Filsのネットワーク接続をJCAT NETカードFEMTOから変更
2020/09/13 SIMAUDIO MOON 740P / 860A v2 導入
SOULNOTE A-2からの入れ替え
2020/05/24 サラウンドスピーカーを変更
Dynaudio Audience122 → Paradigm Persona B
2020/05/19 LG OLED65C9PJA 導入
LG OLED55B6Pからの入れ替え
2020/03/31 DELA S100 導入
JS PC Audio NH100(ギガビット仕様)からの入れ替え
2019/12/01 Paradigm Persona B 導入
2019/10/05 デスクトップ環境を刷新/ゲームシアターのレイアウトを大幅に変更
2019/07/31 メインシステム用にラック導入、レイアウトを大幅に変更
2019/07/20 Panasonic DP-UB9000 導入
OPPO UDP-205 入れ替え
2019/06/11 SFORZATO PMC-Pyxis 導入
2019/05/01 サラウンドスピーカーの足元を変更
2019/03/16 YAMAHA CX-A5200 / MX-A5200 導入
Pioneer SC-LX59 入れ替え
Nmode X-PW1 入れ替え
2018/11/25 AV用ラック入れ替え / SOULNOTE A-2を浮かせた
2018/10/24 平成最後のオーディオラック模様替え →あれは嘘だ
2018/08/03 canarino Filsのケース更新、JCAT NETカードFEMTOを導入
2018/06/30 OPPO UDP-205 導入
Panasonic DMP-UB90 入れ替え
2018/03/08 デスクトップシステム/ゲームシアターを構築
Marantz NR1608 導入
Monitor Audio MASSシリーズ(5.0ch) 導入
2018/01/20 SOULNOTE SSB-1 導入
2017/12/27 SOULNOTE A-2 導入
Nmode X-PM7 入れ替え
2017/09/27 SFORZATO DSP-Dorado & fidata HFAS1-XS20 導入
LUMIN A1 入れ替え
2018/08/07 ACOUSTIC REVIVE LANアイソレーター RLI-1GB-TripleC 導入
2017/07/18 ラック入れ替え
2017/05/22 LG OLED55B6P 導入
2017/02/07 OPPO Sonica DAC 導入
2016/11/04 canarino Fils 導入
2016/09/10 Pioneer SC-LX59・ECLIPSE TD307MK2A 導入
Nmode X-PW1をもう1台導入
オブジェクトベースシアターが完成
Pioneer SC-LX85 入れ替え
2016/07/26 Panasonic DMP-UB90 導入
2016/06/17 JS PC Audio NH100(ギガビット仕様) 導入
2016/06/07 LUMIN L1のSSDを1TBに換装
2016/03/25 ECLIPSE TD316SWMK2 導入
2015/08/12 LUMIN L1をSSDに換装
2015/02/11 Dynaudio Focus200C 撤去、センターレスへ
2014/12/29 Nmode X-PM7 導入
BENCHMARK DAC2 HGC 入れ替え
Nmode X-PW10 入れ替え
2014/11/27 LUMIN L1 導入
2014/08/02 Nmode X-PW1 ×3 導入(フロント以外の全チャンネルに使用)
2014/03/22 ブビンガ・ラック 導入
2014/03/19 LUMIN A1 導入
2013/09/03 Sapphire用ブビンガ・ボード 導入
2012/12/13 プロジェクター&スクリーン導入、部屋の前面を暗黒化
2012/04/14 Dynaudio Sapphire 導入